今年で90周年迎えるフクダ精工がJIMTOF初出展。「弊社に何が欠けているか、学ばせて頂く場に」(岩崎社長)
岩崎常務
フクダ精工にとって、初めてのJIMTOF出展となる。
岩崎社長は「来場頂いた、お客様から興味、関心を集めて、今、弊社に何が欠けているか。学ばせていただく場にしたい。切削工具メーカーという印象づけは、それから」というスタンスで臨むそうだ。
昨年、初参加したメカトロテックでは、来場者から「ハイスを手がけている工具メーカーが少なくなってくるなか、その存在は貴重」と言っていただき、勇気づけられたそうだ。
実務を担う岩崎常務は「出展製品は基本的に昨年のメカトロテックと同様。エリアを変えてのアピールであり、新たな市場への浸透、認知度アップを目指していく」考えだ。
高級粉末ハイスの母材にVコートを施した2枚刃の3Sエンドミル「V‐2SF」をはじめ、T溝加工、スロット加工、側面加工と、多彩な用途に応える「TC‐Tスロットカッター」、T溝のJIS規格に準拠したサイズの千鳥刃Tスロットカッター「J‐STC」といった製品群がブースに集う。
「10月からのリリースとなるが、ドリル付沈めフライスも、出展製品に加えられると思う」との新たな動きへの言及も。
最近の業績は「決して楽ではない」ものの、工具以外の、建機関連のトリミングダイスの動きが、今年の2月から堅調さをキープしている。社内シェアでも確固として地位を築いているそうだ。
因みにフクダ精工は今年で創業90周年という節目を迎える。
「ご支援に感謝しながら、今後とも、ハイスの可能性を探っていきたい」と岩崎社長は結んだ。