伸長する田野井製作所のシームレスタフレット。JIMTOFでは、新製品タフレット・サライ用(SR‐TF)認知度をアップも追求へ

株式会社田野井製作所

株式会社田野井製作所

田野井優美社長

田野井製作所のシームレスタフレットが販売シェア25%を占める、断トツの売れ行きを示している。
 田野井社長は「自動化、ロボット化の流れのなかで(切削タップではなく)切粉トラブルを回避できる転造タップの新たな魅力として評価されてきたのだろうと思う」との考えを述べつつ「手に入り易さという点を考慮し、特注扱いから標準化を図ったことが(顧客に)喜ばれており、結果的に売り上げに貢献している面が大きいと捉えている」と指摘する。
 シームレスタフレットは、逆転時に内径部のシームをカットし、おねじ山頂が噛み込んでしまう問題を回避する一方、加工時に発生するコンタミ(異物混入)と組み立て工程時の斜め締めを大幅に軽減するほか「ロボットを活用した際に気になる、ネジ締め不良も回避できる」と言う。
 JIMTOFでは、イワタツール、トライエンジニアリングとの「共同出展」を計画している。
 「省人化というテーマも視野に入れ、昨年のメカトロテックに続く共同出展。工具という括りでは、イワタツールさんの新製品であるドリミルと弊社のシームレスタフレットの『相性』が良く、シナジー効果が期待できる点を強調したい」そうだ。
 ドリミルとシームレスタフレットとの相性の良さについて、吉川ドクターセールス統括部長は「径の安定、直角度、出口のバリ予防など、高品質を目指すシームレスタフレットの真価を発揮しやすい下穴を作ってくれる工具」と補足してくれた。
 「めねじ内部の溶接スパッタや塗装除去などで提案させて頂いているタフレット‐サライ用(SR‐TF)の認知度アップにも努めていきたい。バリエーションの豊富化も図っている」と田野井社長は締めくくった。