Cominixが航空・宇宙分野専業の特殊工具メーカー 英・TECHNICUTの製品を初展示
切削工具ばかりか「光製品」「耐摩工具」もアピール
特殊工具メーカーTECHNICUTの製品群
生産性向上を掲げるCominixが取り扱う商材にはどのようなものがあるか?今回のJIMTOFでは、切削工具のみならず、光製品、耐摩工具、ツーリング、測定器といったオールラウンドな出展が目を惹く。Cominixを捉え直し、理解を深める機会としても要チェックだろうと考え、広報担当者に詳細を聞いてみた。
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旬の商材で興味を惹くのがイギリスの特殊工具メーカー「TECHNICUT」。
「100%航空・宇宙産業をターゲットとする特殊工具メーカー。弊社とは1年前から取引がスタートした。ブースでは、新たなエンドミルのラインナップを披露させて頂く」。
加工の立ち上げから改善までをフォローし、エアバス、ボーイングをはじめ、多数の航空機メーカーから評価され、実績を積んできていると言う。
工具のラインナップに目移せば、ネジ加工用工具専門の「VARGUS」、同社オリジナルで価格メリットと幅広い品揃えが魅力な「NEW CENTURY」、韓国の総合工具メーカー「YG‐1」といった「定番」の新商品はじめ、20Dレベルの深穴を外部給油・ノンステップで加工する「Crea Borer」、インドの極小径(φ0・02~φ3・00)工具メーカー「AXIS」も見落とせないだろう。
グループ会社の川野辺製作所から「KNB TOOLS」ブランドで提案される工具の新商品も必見だろうか。
「自動車のエンジン回りに対応する工具を、長きにわたって供給してきた特殊工具メーカーで、アメリカ現地にも子会社を擁し、グローバルでの展開も魅力。今回は、切りくず処理を課題解決とする自社開発のレーザーブレーカーなどの展示を行う」。
このほか、聖和精密工機の「焼嵌めシステム」の実機、EVOSET(スイス)のツールプリセッタ、工具測定に特化したMikroWelt「Nano X5」などの工具関連商材も確認したい。
Cominixの事業で「光製品」事業の一端に触れる機会となる商材は、画像処理検査機器だ。
「画像処理で3次元データを取得~画像化~処理。10~100μm単位の高さを全箇所計測し、基準値に満たなければNG判定を下す。3次元処理は位相シフト法という特殊な処理で、滑らかな凹凸のあるワークにも対応可能だ」。
また、耐摩工具事業部門からは、精密金型部品、破砕刃、炭窒化チタン複合セラミックスのタイアスト、線材の外観検査が行えるヒューテック外観検査装置が出展される。
最後に「VRマシニングシミュレータという、機械加工の段取りやパネル操作のVR体験も来場者の囲い込みに一役買うと思う。段取りの疑似体験の場として立ち寄って頂ければ」とのお誘いも挙がった。
New Century
NKB TOOLS 川那辺製作所