注目された「ショートサイズ・底刃付きリーマ」「用途別樹脂用リーマ・カッター」「高速仕様のフラッシュリーマ」
栄工舎・山下大阪営業所長に聞く
取材に応じてくれた山下大阪営業所長(右)営業スタッフの三宅さん
栄工舎ブースに山下大阪営業所長を訪ね、JIMTOFの手応えを聞いてみた。
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「来場者は関東中心だったが、九州や北海道からも足を運んでくれる方もいた。加工に関する『宿題』や案件を頂くケースが多く、事後フォローの大切さを実感している」と振り返る。
反応の良かったアイテムのひとつに、止まり穴加工用のショートサイズの底刃付きリーマが挙がった。
「フラットドリルの後工程を担うニーズとして底刃付きを選択いただくが、薄板加工なら通常の半分の刃長25ミリで十分とのご意見が多い。ショートタイプなので、価格メリットもある」との利点を指摘する。
他社にない、というオリジナリティ―で注目を集めたのは、用途別の樹脂用リーマであり、カッターだ。
「EV系の部品加工で、引き合いを頂いた。今後の需要拡大に期待したい」。
新製品という括りで見逃せないのが超高速仕様のフラッシュリーマだ。切削速度150~300m/min、回転数1万5千回転、送り速度2万という超高速を誇る。
「鋼用をリリースして1年が経過し、効率追求の観点から高速ニーズを刺激して、ラインにも採用されている。このほど、アルミ加工用も追加し、更なる浸透を目指していきたいと思う」。
このほか、参考出展として、難削材用リーマの出展が目を惹いた。
「64チタン、インコネル、ハステロイといった被削材を想定している。日本市場では難加工ニーズの高さを意識している」。