拡販材種に難削材向け「CS43」、高硬度用「SH904」を設定、本格販売に挑むCSカーバイドジャパン

CYカーバイドジャパン株式会社

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CYカーバイドジャパンの在庫状況

12月決算を迎えるタイミングでCYカーバイドジャパンを訪問、瀧社長、島口営業部長に2024年を振り返ってもらった。

 2019年にジャパンが発足し、5年が経過した。
 瀧社長は「徐々にではあるが、おかげさまで、日本での市場浸透も進んできた。トピックス的には、今年の2月に本社を移転し、管理や整理面での話になるが、適正在庫を整え、発送の点でもスムーズに進むようになっている」と語る。
 顧客である工具業界は、現状では厳しさを余儀なくされているが、売り上げは、対前年比微増で「着地」の見込みだと言う。
 島口営業部長は「昨年からの種まきや、新規顧客への訪問等で何とか数字を確保。個別ユーザー在庫も増えてきた」。
 拡販材種として、チタンなどの難削材向けに「CS43」、高硬度用「SH904」が挙がったが「来年から本格的に販売攻勢をかけていく」と島口部長の士気は高い。
 CYカーバイドではリサイクル材の活用も積極的に取り組んでおり「欧州向けの限定販売となるが、MH10F-Gと言う材種が実績を積んでいる」そうだ。
 中国本社からのジャパンへの期待として「年商10億円」が、当初より、設定されている。
 瀧社長は「2025年は、その目標に向かって、足がかりとなるような年にしていきたい」との抱負を語りながら「メカトロテックにも初参加して、新たな顧客を獲得できればと思う」との取り組みにも触れてもらった。