10年間でおよそ5億円に到達-京二の中国工具関連売り上げ

株式会社 京二

株式会社 京二

塗株州ダイヤモンド副総経理(左)と愈京二上海総経理.

 

京二は、11月17日、東京ベイ有明ワシントンホテルにて、「おかげ様で中国工具日本上陸10周年」と題した講演・会食会を催した。

 

初めに、株州ダイヤモンド切削工具の塗更生副総経理が登壇し、「危機の中にチャンスが潜んでいる」との中国の諺を紹介し、中国経済の成長が鈍化する一方で内需の拡大という水面下の動きを指摘。また、中国工具業界の熾烈な競争の中で、株洲ダイヤモンドは、自動車産業ではGM・ホンダに工具を提供し、航空機産業では超硬工具に注力していると紹介した。

 

続いて、愈箴潔京二上海総経理からは、「中国工具が10年間で当初売上高約5千万円から昨年は4億5千万円に達したと紹介。今年の目標は5億としている。現在、京二が扱う中国メーカーは6社。当初は株州ダイヤモンド1社であったが、荒加工、鏡面加工、鋳物加工、バリ取り等の各ニーズに対応する中で現在に至る。今後は、鋳造部品の販売も開始する。

 

井口宗久社長は、「10年間で中国工具の年間売上高5億円、エンドミル販売17万本にまで拡大した」と報告し、関係者に感謝の言葉を述べた。 JIMTOF 前回を上回る来場者数、引き合い件数  JIMTOFの反響を伺うと、「来場者数、引き合い、テスト依頼件数いずれも前回を上回った」。製品では、「好評だったのは、北京ワールドダイヤの新製品『アルミボディーPCD正面フライス』で、高速化できるという点を評価頂き複数のテスト依頼があった」と、井口社長は語った。
10月に「ロボット推進室」新設 拡販本格化へ
22回目を数える京二会が2日、都内のホテルで開催され、井口社長から、概況と取り組みをはじめ、新たに「ロボット推進室」が設置され、担当者から本格的な拡販に取り組んでいく力強い挨拶が行われた。また、講演会ではニュースダイジェスト社の岩波東京支社長が登壇、ベテラン記者らしい奥行きのある内容となった。

井口社長から今期の重点項目に挙がったものに①新規開拓②中国工具・製品の拡販③ロボット推進室の新設④本社社屋の建て替え‐が挙げられた。

①では、営業的な広がりの中で38社を新規開拓、今期はさらに拡大へ。②では超硬工具やPCD工具の拡販のみならず、バリ取りツール、砥石、バリ取りブラシなど、商材の広がり。③では労働力不足へのサポート強化でもあり、前期は前々期に比べ3倍のロボット販売をさらに増大へ④では、築45年が経過し、建て替えに着手、2017年5月から解体工事に着手‐が、その具体的な内容となる。

 

岩波支店長は閉幕したばかりのJIMTOFへの言及や欧州のものづくり念頭に助言が。

「何も見れないほどの来場者数の多さは歓迎できない。分散を」との指摘や欧州での経験を通じ「ものづくりと言うより、事づくりで幸せになろう。日本人は働きすぎ」との持論を展開した。

 

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冒頭で挨拶する井口社長