セラティジットジャパンは前期比2%、目標に対し6%それぞれアップ。来期は工具分野の伸長目指す

株式会社 CERATIZIT Japan

株式会社 CERATIZIT Japan

インドでの会議を終えて(左から山口営業部長、井上技術顧問、馬場社長、インド人スタッフ)

2月決算のタイミングで、セラティジット・ジャパンを訪問し、馬場社長、山口営業部長、井上技術顧問に面談。今期の総括に導かれつつ、来期からの重点活動について触れてもらった。

 売上は前期比で2%アップ、目標に対して6%アップで「着地」の見込みだと言う。
 馬場社長は「超硬丸棒素材が2桁以上の伸びを示し、全体を牽引。航空機需要の復活など、回復傾向の影響を受けた工具メーカーからの受注拡大が図られたと見る。木工関連は横ばい、耐摩の分野は減少を余儀なくされた」と総括する。
 結果的に増収増益を予想するが、今期の業績を支えた、超硬丸棒素材の顧客からの評価は「不良が少なく、品質が安定している」。因みに焼結量はセラグループ全体で年産6000トン、素材販売では、品目の豊富さにおいても世界トップに位置する。
 ところで、セラティジットが2017年に資本参加した精密、切削工具のコメートが、3月からすべてカタログやウェブ上のブランドがセラティジットに統合される。
 山口営業部長は「セラブランドとなることで、これを機に、切削工具分野の販売戦略を練り直し、伸長を目指していく。特に直需の開拓、掘り起こしは、抜きにはできない」とする一方「工作機械のアタッチメントであるU軸システムの拡販も視野に入れていきたい」とアピールする。
 工具では特にφ14~φ155までラインナップし、9Dまでの深穴加工に対応する、ヘッド交換式の「KUBセントロン」や、リーマでは認知度抜群の「REAMAX」の更なる日本市場浸透を期待したい。
 「KOMtronic」と呼ばれるU軸システムのマシニングセンタ装着によって、旋削加工が可能となるばかりか、ワークの段取り替えが不要となり時間短縮にも貢献が期待できるメリットがある。
 「自動車のエンジンやシリンダブロックなどの輪郭加工、外径加工で威力を発揮し、日本国内で累計40台の納入実績がある。とにかく実際に歩いて、困りごとをヒアリングしながら、お試し頂ければと思う」。
 超硬素材に関するトピックスでは、CO2削減が引き続きテーマに挙がっている。
 井上顧問は「各国でリサイクル材質の採用の拡大が課題に挙がっているなか、市場のスクラップをどのように回収していくのかという問題に直面する。避けて通れない。日本でもこれから具体的に進めていく計画だ」とリサイクル材質の活用を通じた循環型経済を提唱する。
 最後に馬場社長は来期の売り上げ数字について「切削工具部門の底上げによって、大台に乗せていければと思う。ポテンシャルは十分にある」と語った。


昨秋開催されたJIMTOFブースの様子