牧野フライス精機の「DB1」が十大新製品賞本賞受賞。GTJでも出展、披露へ

牧野フライス精機株式会社

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授賞式に臨んだ右から清水社長、設計の樋渡氏、安西常務、好﨑営業サポート課リーダー(写真提供日刊工業新聞)

インドで開催されていたIMTEX視察等を経て帰国したばかりの清水社長に、オンラインを通してインタビューを行った。

 中国市場がトーンダウンするなか、世界的に見て、注目が集まるインド市場。
 清水社長は「私も毎回のように視察に出向いているが、展示会会場は、新ホールが増設され、前回よりも、さらに拡大されていた」と会場の規模の充実に触れつつ「日本の工作機械メーカー、商社からの出展も数多く、現地での交流も次第に深まりを見せており、特に今回は、日本からのJTAツアーを通じた交流にも接することができた」と振り返る。
 来場者は13万人を突破する規模で、今やIMTEXは世界有数の展示会に発展していると言えるだろう。
 では、日本に即して、現状をどう見るか。
 「工作機械業界全体では、月次で1000億円レベルの受注が好不況の境目とされ、現状は悪くない、とも言えようが、為替を考慮すると、1000億円を超えても活況とは言い難いのではないか」。
 昨年の受注は1兆4700億円レベルであるが(業界人として)「手放しでは喜べない」のは、本音だろう。
 牧野フライス精機に関わるニュースと言えば、新製品の高精密CNC極小径工具研削盤「DB1」が日刊工業新聞主催の「十大新製品賞『本賞』」に選定されたことが挙げられる。
 「応募された51社の中から、モノづくりの発展や日本の国際競争力強化に資する製品という基準で選ばれ、表彰頂いた。リリース以来、徐々にではあるが実績も積み上がって来て、併売しているSS7からのリプレースも順調に進んでいる」。
 DB1は、駆動方式で同社初のリニアモータを搭載した、φ0・03ミリ~φ4ミリの工具径を対象とする、次世代型極小径工具研削盤。砥石軸には5・5kWモータを採用。長時間の連続加工に配慮し、作業性に優れた内蔵型自動ワーク交換装置や引き出し式のパレットを搭載している。
 第三世代として16年ぶりのリリースとなった工具研削用ソフトウエア「Tool Creator®」も要チェックだ。
 「販売実績はこれから積み上げていくことになるが、実装して出荷を準備していく段階を迎えている。対話方式による操作をはじめ、図面読み込み機能等による複雑形状への対応や3Dシミュレーション時間の短縮、さらに機械状態の監視機能によって、補正値の管理や予防保全の活用も期待できるかと思う」。
 目前に迫ってきたGTJ(グラインディングテクノロージージャパン)では、DB1、Tool Creator®はもちろん、受注の柱に成長しているAGE30FXや内蔵型マイクロビジョンシステム「monocam2」、さらに簡易型工具検査装置「PomMZmicro」、砥石プリセッタ「PMZ-2」の出展を計画している。
 3月7日には清水社長自身による基調講演を予定。
 「日本の工作機械メーカーが取るべきニッチトップ戦略と産学連携のあり方」がテーマとなる。