海外ではインド市場開拓に邁進するカトウ工機 6月には現地商社との同行PRを展開。設備の更新需要では周辺機器メーカーとコラボ追求

1月のIMTEXに出展、今後のインド市場開拓の足掛かりに
主要ユーザーである建設機械分野からの受注量の減少が響いた‐玉置部長はこの1年の厳しさの要因をそう、端的に表現した。
今年度は「タップにフォーカスした専業ホルダメーカーとしての優位性を改めて追求していく。ラインナップの豊富さは当然ながら、微小伸縮というタッパーの特徴とその可能性など、蓄積されたデータをもとに、資料を作成し、顧客に訴求していく一助としたい」との考えを語る。
もの補助を活用した設備の、更新需要への期待も高い。
「工具メーカーなど、周辺機器メーカーとのコラボレーションの継続、強化も重要だと思う。講習会の実施も一案としてある」としつつ、コラボの背景として「特に自動車関連ではEVやハイブリッド、燃料電池・・・と、多様性の広がりに応じて、工具の需要、ニーズにも変化が伴い、ホルダーも、この影響を受けるようになってきた」と指摘する。
このほか、2025年度の課題、目標として、半導体関連、特に製造装置関連需要を新たなターゲットに加えた。
カトウ工機の顧客は8割が日本、2割が海外で占める。
「海外のうち8割が中国。顧客は風力発電関係が多い。ただ、将来を見据えたとき、インド市場に着目しない訳にはいかない。分母は、まだまだ小さいが、対前年比で30%の伸びを示しており、1月のIMTEXにも自社小間で出展。多くに引き合を頂き、手応えを感じた」。
6月には引き合いを受注に繋げていくため、ローカル商社と2週間にわたって同行PRを展開していく予定だ。
日本市場では、カトウタッパーのフローティング機構を活かした「バリ取り」分野は、人手不足を背景に引き続き注力していく。
「広がりという点では、バリ取りを中心にしつつも、ロボットメーカーとのタイアップを念頭に入れ、新たな加工領域にも関わっていければと思う」。