ミヤギタノイを吸収合併(4月1日付) 人手不足対応で宮城工場に昨夏から協働ロボット導入、総計10台に(田野井製作所)

優美社長
田野井製作所は、4月1日付で、製造会社として運営してきたミヤギタノイを吸収合併した。
優美社長は「意思決定のスピードアップと機動力向上を図るのが狙い。一昨年に田野井製作所創業100周年、ミヤギタノイ創業50周年を迎えたのを機に、この間、統一に向けて準備を進めてきた」と語りながら「限りある経営資源を活かしていくための『一体化』という側面もある。ワンチームとして果敢にチャレンジしていきたい」と士気を上げる。
人手不足への対応として、注目されるのが宮城工場での協働ロボットの導入だろうか。
「人のサポートを必要とする古い機械が多く、その有効活用を図ることが直接の目的だった。昨夏のことで、以来、人の代わりに1台、また、1台と増強していき、今では総計10台の協働ロボットが現場で活躍するまでに増強」される一方「効率アップを目指したレイアウト変更や多能工化も併せて推進している」。
業績はコロナ禍前の2019年比90%レベルで「回復が未達で、満足できていない」なかでも、シームレスタフレットが「善戦」しており、大手ユーザーからの採用拡大でタップの分野でも超硬化が進み、この1年~2年で社内シェアは2割強から3割弱へと拡大している現状がある。
「流通販売各社に対して、従来よりも入手しやすい形で提供していく方法を採らせて頂いた」ことも付記したい。
2025年度は「従来からの自動車産業に加え、多方面に向けて情報を発信して、引き合いから受注へと結実させていきたい」との考えを明らかにするとともに「4月1日付で田野井通人営業次長が昇格し、営業部長となった」こともニュースとなるだろう。
田野井通人営業部長