ブラザー・スイスルーブがグラインディング・テクノロジーで研削用「ブラソグラインドGTC」を披露 脱気性の高さで差別化
脱気性の高さがブースで実証された
- Grinding Technology Japan会期中、ブラザー・スイスルーブ・ジャパンは、記者会見を開催し、スイス本社の概要や自社製品の特長、販売のスタンスのほか、出展された研削加工用の新製品「ブラソグラインドGTC7」の紹介などを行った。
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- ブラザー・スイスルーブがクーラント市場に参画したのは1974年、2代目の社長からで、ほぼ時を同じくして日本市場「上陸」し、1996年にはブラザー・スイスルーブ・ジャパンを設立。
- 「日本の先進性、優れた工作機械メーカーが数多く活躍しており、市場としても重要」との認識がベースにあった。
- 現在、ユーザーは自動車産業を始め、医療機器、時計、航空機、エネルギー、工作機械、工具等、多岐にわたっている。
- 「部品の平均生産コストに占めるクーラントの割合はわずか0・5%。顧客にとって、価格の安さはメリット追求に貢献しない。たとえ、高くても生産性に貢献し、良い結果を出して頂くことを当社は信条にしている」。
- 研削加工用に開発された今回の新製品「ブラソグラインドGTC7」は、天然ガスをベースに液化された「不純物が入りにくい製法」を採っている。
- 「研削加工では、特に高い熱が発生しやすく、冷却能力の高さが一段と求められる。加工中、クーラントは空気を孕み、冷却能力の低下に作用するが、その際、重要なのが脱気性能の高さ。GTC7は、研削速度とドレスインターバルの改善、良好な仕上げ面精度ばかりか、脱気性という、パフォーマンスの高さで群を抜く」と言う。
- この結果、加工面の焼き割れを抑制し、小型のクーラントタンクでの使用も可能になる。
- 「また、性能面だけではなく、無色透明なため視認性が良く、臭いも少ないため、快適な加工環境にも寄与していく」。
来場者の関心を誘ったブラザースイスルーブのブース