素材分野統合したグーリングジャパンの今後をピーター社長に取材。

グーリングジャパンのピーター社長
傘下グループのKFカーバイドジャパンの合併、本社の名古屋工場への移転登記、横浜営業所の新設・・・準備段階を含めて、2024年のグーリングジャパンは多忙を極めた。
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ピーター社長は「無駄を廃した、合理的な体制を整えることに力を注いだが、その一例としては、合併に際して経営資源を一元管理するため、KFの管理システムもSAPで足並みを揃えた」ことを挙げつつ「本社を愛知・豊田市の名古屋工場に移転登記し、顧客のフォロー強化という点では、東部エリアに、新たに横浜営業所を開設した」と説明。当然ながら、以前の東京本社事務所は、なくなり、機能性だけが強化されることになる。
2025年のグーリングジャパンで注目すべきは、エンジニアリング能力のアップだろう。
「エンジニアの増員を図り、トレーニング要員として来日中のドイツ本社メンバーから直接、学び、テクニカルな能力アップを日々、追求している」。
因みにジャパンのエンジニアの中には、機械のプログラミングやツール設計にも習熟しているスタッフがいるそうだ。
「設備面での今年の課題として、名古屋工場に(工具の)テスト加工機の導入を検討している。代理店のメンバーに対する技術面からのサポート強化や自社製品の能力を把握し、自信をもってお勧めできる(工具の)技術レベルの確認などが行えるようにしていきたい」。
超高速リーマ「HR500」のサイズ拡充、3枚刃フラットドリル「FB200U」、ヘッド交換式「モジュラータップ」、金型用に最適化されたエンドミル「G‐MOLD」・・・魅力溢れる製品が幾層にも織りなしており、ユーザーにとって、トライアル製品には、今年も事欠かないだろう。また、2025年は工具管理システムGTMSの大量納品を控え、本格的な市場への浸透も実感してきている。工具だけではなく、測定器等の工場備品の管理もでき、ソフトウエアのお試しサービスもあるので導入のハードルが低いのも魅力だ。