工作機械の自動化へセミナー開催。シュンクジャパンが自動化に関わる多彩なアイテムを紹介

シュンク・ジャパン株式会社

シュンク・ジャパン株式会社

工作機械の自動化をサポート

シュンク・ジャパンは、本社内にあるロボットアプリケーションセンターで、工作機械の自動化について、パートナー企業で、ロボットシステムインテグレーターでもある三宝精機工業とともに「マシンテンディングセミナー」を開催した。企業規模に関係なく、今や現場からの「自動化」ニーズが途絶えることがない。セミナーのポイントは何か、5月号で、その概要をまとめてみた。


 シュンクでは、ツールホールディング、ワークホールディング、グリッピング、ツールチェンジャー・・・といった自動化に関わる、多様な製品アイテムがラインナップされている。換言すれば、各現場の課題に応じた自動化プランの提案が可能ということで、セミナーでは、工作機械自動化の前提条件として、既存プロセスの最適化、安定化を指摘。そのうえで案内されたのは、自動化の段階に応じた、次の4点となる。
 初期段階となるのが「リーンオートメーション」。工作機械の既存機能を活用しつつ、ローディングを自動化する手法。主軸ATC(自動工具交換装置)にグリッパーを搭載し、機内でワークを自動交換していく。
 ロボットによるワーク着脱で長時間の無人稼働を目指すのが「ワークピースオートメーション」。部品の大きさに応じて、ロボットはグリッパーのフィンガーを自動的に変更でき、積み下ろしに要する時間を最大で50%削減、稼働率向上に寄与していく。
 「パレットオートメーション」は、加工と並行して、機械の外でワークをパレット上のクランプ装置にセット。その後、ワークをパレットごと工作機械のクランピングステーションに搬送し、加工後は、ワークを再びパレットごと機械から取り出す。重量ワークの自動化に最適と言う。
 ワークとパレット双方の自動化を追求するのが「ワーク&パレットオートメーション」で、セットアップ時間の大幅短縮を実現する一方、高精度な6面加工の完全無人化を達成していく。自動化を通じて、時間、精度、コストの点でメリットを享受できる。
 以上、マシンのローディングと言う切り口でシュンクからの提案を素描したが、治具の段取り効率化、見える化、研削・研磨などの仕上げ工程の自動化といったアプローチ法もある。
 また、三宝精機工業からは「弊社では、工作機械のオーバーホールやレトロフィットも手がけており、今ある設備を活用した自動化、CNC改造の是非などについても相談頂ければ」と訴える一方「ロボットの貸し出し等にも対応している」とのアピールがなされた。

顧客の自動化相談を展開するCoLab