牧野フライス精機が創立60周年祝賀会開催。「1チーム」でさらなる発展目指す。

牧野フライス精機株式会社

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顧客に愛される機械づくりを継続していきたい、と挨拶する清水社長

牧野フライス精機が5月1日付で創立60周年を迎えるなか、社内行事として、国内外から多くのメンバーが横浜市内のホテルに一堂に会し、盛大に記念祝賀会が開催された。
 冒頭、挨拶に立った清水社長は「60年を顧みると、いい時も、厳しい時も、あった」と口火を切り「受注がC-401台だけという事態にも直面し、仕事がないので工場の床をきれいに磨き上げたり、雨漏りがあれば、スコップで水を掻き出したりしたこともある」との難局を振り返りつつ「その頃に比べれば、工場が新しくなり、世界で闘える製品ラインナップも充実し、確かに成長していると思う。創立60周年を迎えるにあたって『弊社の機械を買って良かった』と10年後、20年後も、顧客に言って頂けるよう、今後とも努力を継続していく」との決意を改めて表明。守りではなく、チヤレンジの姿勢を強調した。
 16年ぶりのソフトウエアの刷新、初のリニア駆動搭載機、海外市場への展開・・・困難を乗り越えた先には新たな展開が始まることが確認できようか。
 「本日の祝賀会には、国内はもとより、インド、ベトナム、タイ、中国など、海外からのスタッフにも参加してもらっている。『1チーム』として更なる発展を遂げ、創立70周年、創立80周年を迎えられるようにしていきたい」と清水社長は結んだ。
 また、営業責任者の大野常務は「1980年に入社し、在職45年。技術の安西常務とは同期だ。平穏な時期だけを過ごしてきたわけではなく、バブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなどの苦境も経験した」と振り返りながら「100年企業を目指せるよう社員一同、これからも精進していきたい」と声高らかに宣言した。
 会場には国内外から100人を超えるスタッフが顔を揃えたが、中国を中心に、インドやベトナム、ドイツといった海外勢の参加も目立った。入社したばかりの社員もいれば、サービスや技術、営業といった各方面ですでに実力を付けてきている社員もいる。
 演目で注目されたのは、新ユニフォームの披露だろうか。企画、立案段階からプロジェクトチームが編成され、社員の意向を取り込みながら進められたと言う。
 「創立60周年を機に刷新されたユニフォームであり、やはり記念になる。私なんかは40年来、ずっと同じユニフォームでした」とコメントするベテラン社員も。
 終盤には清水社長からの永年勤続表彰やゲーム性を交えた幹部からの記念品の贈呈が行われ、喜びを噛み締めた社員とともに、次代の「牧野フライス精機」に向かって飛翔していこうとする光景が印象に残った。

100年企業を目指せるよう、精進していくと挨拶する大野常務

清水社長を囲み、新ユニフォームの披露となった

清水社長から永年勤続表彰を受ける社員