切削工具専門通販サイト「さくさく」登場、10月から運用開始
さくさく
- 10月1日から、切削工具専門の通販サイト「さくさく」の運用がはじまった。「さく」は切削の「削」。物事がスムーズに運ぶ時の歯切れの良さも感じる。運営に当たるのは、さくさく㈱(澤口典宏代表取締役)となる。 コストメリット追求しつつ、安心の品質を提供 扱うのは、オリジナルブランド(「さくさくブランド」)とコモディティ(大量に市場に出回っているため価格が安く、利益が得にくい商品)。ドリルやエンドミルなど軸モノ切削工具のほか、旋削用インサートやセンタ穴工具、面取り工具を中心にラインナップする。商品性能は「市場に一般的に普及している工作機械で、一般的な材料(鋼、鋳物、ステンレス)を一般的な切削条件(ライバルカタログ値)で加工した時に普通に削れる」水準。低価格でネット販売し、ユーザーのコストメリットを追求していく考えだ。
- 「価格は抑えているものの、〝安かろう悪かろう〟ではない。品質に関してはすべて検証実験済みだから安心して使っていただける」と澤口代表は強調する。
- 在庫に関しては、主力となる旋盤インサート全77種をはじめ、超硬ドリル全222種、超硬エンドミル171種、ハイス約500種などを予定しており、「コモディティはほぼ主力をカバーできる」という。今後も、溝入れ・突っ切り、ねじ切り、フライス、ドリル、バールなどを追加していく予定で「工場で使われるアイテムのほぼすべてが揃う」。
- ECブランドは価格とアイテムの量で売上が決まるが、他社のECサイトをにらみながら商品を拡充し「ECサイトの中でトップを走りたい。切削工具だけを扱うという専門性の強みを生かしながら、運営していきたい」としている。アイテム数約1200点、取扱商品数30万個でスタートし、今年中に2000点に増やす計画だ。
- 商品ごとに「切削条件」「動画(工具の扱い方を動画にて公開)」「カタログ」「外形図」「型番リスト」などを掲載し、詳細に紹介。午後6時まで注文を受付け、当日発送できるのもセールスポイントである。また、トップ画面下方には旋削用バイト、エンドミル、ドリル、タップなどの加工に必要な「豆知識」を盛り込み、業界全体の底上げを図っている点も見逃せない。情報サイトとして一見の価値がある。
- 「さくさく」の販売価格は市価の3割以上安い。順次、サイト内に最安値を掲載していく計画で、売上目標は3年目で黒字化し、5年目(26年度)で10億円達成を目標とする。
- まずは国内向けとしてスタートするが、将来的には米国、中国、東南アジアなど海外顧客向けの展開も構想している。オープンキャンペーンとして、3500円未満の購入でも10月31日まで送料が無料となる。
- さくさく株式会社 大阪市中央区上本町西1-1-5 聖恵ビル601号
- 06-7600-3939(代)