MEX金沢でイスカルジャパンの和氣名古屋支店長インタビュー。「弊社に対する要望はサイクルタイム短縮による原価低減」

イスカルジャパン株式会社

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和氣名古屋支店長

MEX金沢に出展していたイスカルジャパンブースに名古屋支店 和氣支店長を訪ね、北陸3県を含む管轄の需要動向を取材した。

 北陸3県のほか、岐阜、愛知、三重、そして静岡・浜松を所管するのが名古屋支店。
 和氣支店長は「顧客の対象を業種で括れば自動車関連、建機、工作機械、航空機などで占める。引き合いが相当な数にまで膨れ上がってきており、ようやく暗いトンネルを抜け出せた感がある」との、景況の変化を語る。
 自動車関連分野は、量的回復はもう少し先、との予測を交えたが、航空機関連は急回復してきており、工作機械業界向けは「高止まり」と付け加えた。
 「当社に対する要望としてはサイクルタイム短縮による原価低減の依頼が多い。結果として、特殊案件が従来比2倍以上に伸長し、一品一様の世界が広がっている。特殊仕様のため、イスカル本社のプロダクトマネージャーとの密なやり取りを行っており、本社の日本仕様への理解が深まっている」と言う。
 市場ではSDGs推進の流れから、消費電力を下げる為に生産個数は維持しつつ、機械設備を減らす考えが主流となってきた。それを実現する為には生産性の向上が必須だ。
 「当社の製品では、ヘッド交換式の2枚刃SUMOCHAM、3枚刃のLOGIQ3CHAMの複合ツールが好評だ。また、ワーク形状に合わせた総形形状が製作可能な溝入れ工具、PENTACUTも高評価を得てきた。」さらに「TDP(ツールドクタープログラム)という、顧客の現場における生産性向上を追求するための『診断』プログラムが好評で、生産性向上の為には今まで以上に踏み込んだ情報収集が重要だ。」と語る。顧客の生産性向上に繋がる重要な取り組みになっている。