日新ダイヤモンドにコンツール、マイクロ・ダイヤモンドが合流し、オーエスジーダイヤモンドツールが発足

オーエスジーダイヤモンドツール株式会社

オーエスジーダイヤモンドツール株式会社

神谷社長

日新ダイヤモンド、コンツール、マイクロ・ダイヤモンドの3社が昨年12月に合流し、オーエスジーダイヤモンドツールとして発足。相互に補完しつつ、ダイヤモンドの総合工具メーカーとして、新たなスタートを切っている。
 3社の中心である日新ダイヤモンドから引き続き経営の指揮を執る神谷社長は「各社得意分野の概要に触れると、コンツールは単結晶ダイヤモンドバイト、マイクロ・ダイヤモンドは世界唯一の極小径単結晶ボールエンドミル、そして日新ダイヤモンドは回転工具系単結晶ダイヤモンド工具づくりで、それぞれの特長を発揮できる」と素描しつつ「各製品はそれぞれ補完関係にあり、今後は営業分野においてもシナジーを追求できるスタイルを確立していきたい」と展望する。
 各社の特徴を精度レベルで表現すれば「超精密」にコンツールとマイクロ・ダイヤモンド、「精密」ではマイクロ・ダイヤモンドと日新ダイヤモンド、そして「一般」には日新ダイヤモンドと、それぞれの工具ブランドを分類できると言う。
 製造の点では、日新ダイヤモンドで設備していたレーザー加工機を活用し、製造工程においてもシナジー効果が生まれる計画を立てている。また、材料の共同購入や協力会社の共同活用なども視野に入れている。
 因みに本社をオランダに置いていたコンツール日本法人は東京・八王子、マイクロ・ダイヤモンドは神奈川に、それぞれ製造拠点を擁している。
営業、製造、そして経営においてもシナジー効果を最大限に発揮し世界市場を開拓していく考えだ。 
 オーエスジー本社でも、中期経営計画で微細精密分野にダイヤモンド工具事業を組み入れ、その拡大が目指されている。グループ全体の動きとしても目が離せない。