オーエスジーダイヤモンドツールがダイヤモンド工具の「教科書」発刊へ

新社名「オーエスジーダイヤモンドツール」の認知度も次第に上がってきた
マイクロダイヤ、日新ダイヤの2社が統合されて、12月から新たなスタートを切ったオーエスジーダイヤモンドツールを訪問。オーエスジーグループのダイヤモンド事業の中核として、昨年オーエスジーヨーロッパが吸収したコンツールと共に事業の拡大を図っていく。4月号では、神谷社長から事前に案内されたダイヤモンド工具の「教科書」の出版について、その狙いとともに、新会社の初動の歩みをヒアリングし、紙面化を試みた。
発足から第一・4半期が過ぎた。
神谷社長は「早くも統合によるシナジー効果が発揮されてきた。たとえば、マイクロダイヤの微小サイズが加わったことで、旧日新ダイヤの営業マンによる、顧客に提案する幅が広がり受注に直結。新たな課題が、生産性の向上、増強へと移ってきた」との嬉しい悲鳴を挙げるまでに。前加工を日新ダイヤ、後加工をマイクロダイヤが行うという、棲み分けの進展と充実にも配慮していくことになる。
ダイヤモンド工具に関する「教科書」は、「THE DIAMOND BASICS」と命名された。
製作に至った理由について神谷社長は「微細精密加工の領域が広がるなか、この1年間、肌で感じたことは、ダイヤモンド工具に対する認識の低さ。将来にわたって、弊社が販売を広げていくうえでも、理解を得ることが肝要だと思った」そうだ。
教科書は「被削材と工具選定のチャート」「切削工具と刃先材質」といった、工具そのものに対する理解を得る基本的な説明から説き起こされており、英語、中国語、日本語の3言語を計画。
「オーエスジーの、国内はもとより、33カ国におよぶ海外ネットワークも活用し、ダイヤモンド工具販売を加速させていく考えだ。また、ダイヤモンド工具の需要の高まりに対応して、生産面で弊社にご協力頂けるメーカーとの連携を追求していくことも念頭にある」。
教科書は100ページ構成。5月にリリースする初版本は「紙」に印刷するが、その後WEB上の対応となり 「紙を希望する場合は、アウトプットして頂くことになる」。
教科書のリリースと標準品N-BRANDの追加ラインナップを記念して、公式Xにて「ダイヤングッズプレゼントキャンペーン」を実施する。