表面処理、芯厚設計、新溝仕様・・・様々な工夫を具体化、適用したオーエスジーの新製品 「小径油穴付き超硬ドリル」「油穴付き超硬ロングドリル」「高硬度鋼用ボールエンドミル」
OSGブースの様子
- メカトロテック開催初日に当たる10月23日、オーエスジーは自社ブースで開発担当者による新製品説明を行った。
- 高硬度鋼用超硬ボールエンドミル「AE‐BM‐H・AE‐BD‐H」、小径油穴付き超硬ドリル「ADО‐MICRО」、そして油穴付き超硬ロングドリル「ADО‐40D・50D」の3新製品が「揃い踏み」。
- 説明の先陣を切ったのは高硬度鋼用超硬ボールエンドミル「AE‐BM‐H・AE‐BD‐H」。
- 「荒加工用の4枚刃、仕上げ用の2枚刃、そしてロングネックタイプの3タイプをラインナップした。ポイントは表面処理。対応硬度は55HRC~70HRC。デューロレイという高硬度鋼向けコーティングを施し、寿命を大幅にアップさせた。シャンク精度、R精度にも配慮した」そうだ。
- 小径油穴付き超硬ドリル「ADО‐MICRО」では「安定した加工が何よりも大切。芯厚設計を採用し、溝幅を大きくとった」ほか「吐出し量をアップさせるため、シャンク部分を中空にした」と言う。優れた表面平滑性を促すイチャーダコーティング採用もアドバンテージとなるようだ。
- 油穴付き超硬ロングドリル「ADО‐40D・50D」のこだわりは「溝の光沢」だったそうだ。
- 「ロングは切り屑排出を促すことが何よりも大切。新溝仕様の採用ほか、中心の肉の除去及び剛性の高い25度ねじれ、Rギャッシュ形状等の効果も堪能いただきたい」と力説した。じん性にも優れるイージアスコーティングが施されている。
- このほか、工具の集約化を目的とした旋削工具「フリーターン」の紹介もあった。
- 「あらゆるワーク形状に対して、1本で済むうえ、加工中、適正なアプローチ角に変化させ、切りくずを分断させる」というユニークな特長を備えるのも興味を引く。
- さらに特許出願中で今回は参考出展となった「複雑R形状異形工具ポリボールによる仕上げ加工」にも言及された。
- 「ボールエンドミルと同じ感覚で使用できることが大きな特徴。ボールに近いがボールではない。しかも、ボールのプログラムが使えて、様々な傾斜面形状に対応可能」だそうだ。
- 詳細を割愛して恐縮だが、ゾラー製ツールプリセッタ「OZT」の紹介がなされ「繰り返し精度の良さ」などが強調された。