サンドビックが耐熱合金・チタン合金セミナー開催。加工技術のノウハウ提供へ

サンドビック株式会社

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実削デモ加工。参加者は真剣そのもの

 

  •  工具のみならず、加工技術のノウハウの提供を実践していく‐サンドビックは6月21日、その趣旨に沿った耐熱合金・チタン合金加工セミナーを開催し、航空機部品(エンジン)を対象とした旋削やミーリングほか、ソリッドツールを活用した加工のポイントを講演形式で解説するとともに、プロダクティビティーセンターで、常設機を活用して実証した。
  •  「耐熱合金加工では、境界摩耗をいかに抑制するかがポイントで、最大切り込み量をチップ直径の15%、切り込み角・接触角を45度が最適。結果、丸駒チップで高能率加工への道が開かれ、工具材種の選定ではセラミック系で高い生産性を実現していく」という点ばかりか「切り込み角度の変更など、トライアルも大切」と訴える。
  •  講演の中で、サンドビックが提唱する、高送りとチップ寿命アップを可能とする「コロターンプライム」について概説され「外径、端面、隅の各加工が行え、同時に切り込み角を小さくして高送りもできる工具として『引き加工』を採用した」とその特徴に触れた。
  •  ミーリング加工では、切り込み角の影響や、切削にかかる負荷と切り込み角について詳述するとともに、カッター進入方法について「ロールインを適用し、困難な場合は送りを半減」させることをポイントに挙げた。
  •  さらにソリッドツールを活用した加工方法については、ツールパスでは「ダウンカット」が推奨され、溝加工全般に対応する「トロコイド加工」やセラミックによる「フライス加工」なども紹介された。