シュンクジャパンが国際ロボット展で、協働ロボット5台、産業用ロボット3台活用し多彩なデモンストレーション展開
谷本社長
- 12月18日から開催される国際ロボット展に15コマを確保し、協働ロボット5台、産業用ロボット3台を出展するシュンクジャパン。谷本社長を訪問し、見どころを聞いてみた。
- 「ロボットハンドで2500種類、アクセサリーで1500種類という当社の強みを活かしていきたい展示会となる。初披露となる電磁式のマグネットハンドほか、新型ハンドも多数投入予定で、日本や欧州、台湾など各国のロボットメーカーとのコラボレーションを追求する」と谷本社長は力説する。
- もちろん、来場者への訴求力はデモンストレーションだろう。
- 「小物パーツの搬送で活かせる当社の協働ロボット用ハンド『Co‐act EGP‐C』は、最大把握力450ニュートンで8キロの重量物まで対応でき、認証も受けている。ただし、人の指に対しては規定内の140ニュートンと使い分けが可能だ」そうだ。
- デモでは旋盤用の爪が3つ入った箱の搬送が行われる。
- 一方、産業用ロボット関連では、「EMH」という日本初公開のマグネットハンドに注目したい。
- 「従来、400ボルトの電圧を必要としていたのに対し、これは24ボルトで済む。また、マグネットは脱磁が課題になるが、脱磁用のコイルが組み入れられており、磁力を消失させることも魅力になると思う」。
- ロボットとハンドの間にX、Y、Zの各軸を補正する新製品のユニットも装着されており、自由度の高さも「買い」となる。
- ロボットとハンドで一体と、通常は考えるが、他のアクセサリーがあれば、さらに自由度に高まりが期待できるというものだ。
- このほか、いろんなグリッパーをひとつのロボットで対応するツールチェンジャー絡ませていくのも、要必見となる。工作機械とロボットとの組み合わせやデモも見逃せない。
- 「2017年開催の前回は、協働用ロボットに注力したが、需要の流れは、産業用ロボット的な使われ方が多い。現場をイメージした実践的なデモを含めた提案にご期待頂きたい」。
- 「今期は全体で5%の伸びを達成したが、なかでもクランピング製品が30%以上と好調に推移した。特に5軸加工用のバイスで実績が積み上がってきた。工作機械主催のセミナーへの参加や流通ネットワークへのアプローチが実ってきたものと捉えている。一方のグリッピング分野は前年並み。2020年は、協働用のロボットハンドを含め、業績を上げていきたいと思う」と谷本社長は締め括った。
EGL-C
EMH