シュンクジャパンがショールーム併設の新本社を披露

シュンク・ジャパン株式会社

シュンク・ジャパン株式会社

二つのデモを実演

  •  シュンクジャパンは4月6日、ビジネスパートナーも多い、利便性の高い品川区にショールームを併設した本社社屋に取引関係者を招待、披露した。
  •  およそ40人が参加するなか、谷本昌信社長は「来客への製品アピールに活用するとともに、商社営業マンのトレーニングの場となることを期待している」と挨拶。ショールームの存在は、グリッピング、クランピングといった機械要素部品の購入には、具体的な確認が不可欠との認識がベースにある。
  •  また、「ドイツ・シュンク」のブランドイメージを「具現化」する顔としても機能させていく考えだ。
  •  新社屋はオフィスビル1階に構え、全体の広さは約500㎡。本社機能、関東地域を管轄する営業所、商品倉庫が入り、ショールームおよびセミナールーム併せて約170㎡を占める。

 

  •  ショールームでは、産業用ロボットに装着するデモ展示を行っていく。
  •  開所披露には来賓として、中川貴夫日本工作機械輸入協会会長はじめ、矢内重章日本ロボット工業会事務局長、ドイツ商工会議所のマークス・シュールマン駐日ドイツ商工特別代表を迎えた。3人は「国は2020年に向けたロボット開発の戦略を取りまとめ、とくに産業ロボットの開発を急いでいる。市場も拡大しており、期待は大きい」など、それぞれに祝辞を寄せた。
  •  2台のロボットで「旋盤チャックの爪自動交換を行うセル」と「Oリング自動装着デモセル」それぞれの実演も行われた。取り囲む周囲の8つの「ソリューションブース」には「航空機産業向け」「金型製造」「医療用精密加工」「精密微細加工」「段取り替え改善」「自動車産業向け」「刃具研削用」と用途を明示。製品を単に並べるのではなく、製造ラインの自動化や工程改善に貢献できる製品の組み合わせ方を示しつつ、完成品サンプルを同時展示して分かりやすくした。
  •  参加したDMG森精機とオーエスジー営業担当らはともに、「たいへん見栄えのするショールーム。展示方法が具体的で、ソリューションのメリットがよく分かる。セミナールームと隣接しているから研修内容がすぐに確認できる。間仕切りが透明であるのもおそらくその効果を狙ったのでは」とコメントした。

 

  •  また、記念講演として、トヨタ自動車パートナーロボット部の玉置章文部長による「ロボットと暮らす社会に向けて~トヨタ・パートナーロボット開発の状況~」が行われた。
  • 「高いコミュニケーション能力を持つパートナーロボットの開発が急がれている。トヨタの本分である製造モノづくり支援以外にも様々なシーンで求められおり、例えば『少子高齢化社会』をキーワードにすれば、リハビリロボット、移動支援ロボット、生活支援ロボットなど多様な需要が出てくる」と力説するとともに「社会が大きく変わっていく。時間は限られており、10年後に向け、今やらねば。多くの仲間を巻き込んで実現していきたい」との意欲を語った。

 

トヨタ自動車・パートナーロボット部の玉置章文部長.

トヨタ自動車・パートナーロボット部の玉置章文部長

 

挨拶する谷本昌信社長

挨拶する谷本昌信社長

 

記念のテープカット

記念のテープカット