ダイジェット工業国内営業部長に就任した田渕氏訪問。「ギガキャストなど、新技術に即応した工具需要発掘へ」

ダイジェット工業株式会社

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田渕国内営業部長

3月初旬に辞令が伝えられたと言う。第一線の営業から本社の企画を経て、東京支店長(4年)、名古屋支店長(4年)を歴任し、4月1日付で国内営業の責任者に就任した田渕部長。
 「厳しい景況感が継続する中でも、航空機関連はじめ、全般的に需要が上がってきた関係で、前期の国内は、多少とも、後半から盛り返してきた」状況に対し「4月1日受注分からの価格改定を見越した『駆け込み需要』も発生した」とコメントする。
 今回の価格改訂は、仕入れ品やエネルギー費など全体的な価格上昇に対処したもの、とも付け加えた。
 就任の抱負としては「従来から手がけてきたことを踏襲しつつ、ギガキャストといった、新技術に対応した工具需要を吸い上げていきたい」「主要自動車メーカーで取り組まれている次世代技術に関するニーズにコミットしていく」‐を掲げた。
 円安シフトの影響は大きく、ダイジェット工業でも、切削工具は海外比率の方が高くなってきている。
 「国内市場への取り組み方として、コストメリットを強調したソリッド工具からインサートチップへのリプレースをはじめ、中部や西日本で取り組み成功した『肩削りカッタ』のキャンペーンなど、ピンポイントでの対応も重要視していきたい」。
 1994年にダイジェット工業に入社した、大阪出身の53歳。和歌山大学経済学部の出身だ。