秋田でダイジヱット会総会開催。「新製品、既存製品の拡充でJIMTOFを盛り上げていく」(生悦住社長)
生悦住社長
第14回ダイジヱット会総会が10月17日に秋田で開催され、リアル参加18社、ウェブ参加7社の計25社が出席した。
冒頭、坂井俊司副会長が挨拶に立ち「コロナ禍前に戻りつつあるとの認識が深まるなか、この勢いが経済に波及して景気上昇に繋がっていって欲しいと思う」と経済回復を願いつつ「(テレビを見て)欧州の人も対面を重要視していることを知った。これからは、リアルな面談を通じて、いろんな話ができる機会が増えていくものと思う」との期待を込めた。
今総会では、役員改選が行われ、会長に山勝商会の山出谷武俊社長、副会長にNaITOの坂井俊司社長、会計幹事に丸一切削工具の衣斐剛社長がそれぞれ選ばれた。
メーカーを代表して挨拶に立った生悦住社長は「今年に入ってからは、少しは(景気の)上昇を感じるようになり、9月には米・IMTS、独・AMBと相次いで訪問。目前には、JIMTOFが控えており、当社も新製品や既存製品の拡充を通じて、景気を盛り上げていくことに加担していきたい」との意欲を示し、古林常務は「第2四半期は、少しは上向いてきたが、まだまだ厳しさは継続しており、マシニングセンタ用、5軸加工機用の工具ブランドの確立はもちろん、難削材や高硬度向け特色ある工具への注力、PRに努めていきたい」とアピールした。
国内営業の観点から福井部長は「切削工具の国内シェアは低いと認識しており、上位に選択して頂けるメーカーへと脱皮していきたい」との抱負を語りながら「発売スタートしたばかりの高能率肩削りカッタ『SIC-EVO』をはじめ、精度で評判の『ストライクドリル』、5軸加工機用『縦横無尽シリーズ』、11月からラインナップ追加した『ハード1ラジアス』、刃先交換式ドリル『TA-EZドリル』など多数の製品群で、市場を刺激し、シェアアップを図っていきたい」との意欲を語った。各種製品は、JIMTOFで要チェックだ。
11月から相次いで新規追加、新規ラインナップ
ダイジェット工業は「ハード1ラジアス」にアンダーネックタイプ、「TA-EZドリル、に耐熱合金用インサート、新コーティング材種「DS1シリーズにショルダーエクストリームEXSAP-11用インサートとミラーボールSSインサートをそれぞれ新規追加し、それぞれ11月1日から販売スタートした。
▼ハード1ラジアス(SFSR形)・・・焼き入れ鋼などの高硬度な鋼材への直彫り加工で、ポケット加工や立壁加工時に加工物と干渉しないアンダーネックタイプのシリーズをラインナップした。φ2ミリ~φ12ミリ((全40形番)。標準価格6930円~25300円。
▼TA-EZドリル耐熱合金用インサート(TEZS形)・・・ステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金用のインサートを追加ラインナップして、幅広い市場への加工対応を可能とした。φ13・5ミリ~φ20ミリまでの0・5ミリとびサイズの計14形番。標準価格は8800円~9900円。
▼DS1コーティングインサート(EXSAP-11用・BNM-SS)・・・耐熱・チタン合金等の難削材加工用新コーティング材種「DS1シリーズ」に新たにショルダーエクストリームEXSAP‐11用インサート(インサート材種:DS118、DS150、標準価格1190円)とミラーボールSSインサート(インサート材種DS108、標準価格5930円~11220円)を新規にラインアップした。
会長に選出された山勝商会の山出谷社長
18社の代表がダイジヱット会総会にリアル参加。7社がWEBでの対応となった