ダイジェット工業がGW明けから、大阪工場で軸もの、三重工場でインサートと、それぞれ棲み分け。
古林常務
インターモールド東京会場にダイジェット工業の古林常務を訪ね、切削工具、耐摩、合金素材それぞれの考え方に触れてもらいつつ、今期早々の新たな動きについてヒアリングを行った。
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「キーワード的に挙げるなら、切削工具は、国内および特殊対応の強化。耐摩関連と合金素材はシナジーを追求しつつ、相互に伸ばしていきたい」との絵を描く古林常務。
今では切削工具が売り上げの8割を占めるまでに成長しているが、この分母を伸ばしつつも、環境を意識しながら、耐摩と合金素材分野の伸長を目指すと言う考えが根底にある。
新たな動きでは、切削工具の製造という括りで、5月のゴールデンウィーク明けから、大阪工場と三重工場で製品の棲み分けが始まる。
「三重工場はインサートチップとカッタボディー、大阪工場では軸モノに、それぞれ特化して生産をスタートさせる。生産設備を移管し、集約することで、効率化を図っていくこも考慮に入れた」。
生産品目の棲み分けに伴い、特に大阪工場は、レイアウト変更や新たなラインを構築中で、併行して耐摩部門の生産強化も念頭に置く。
「もともと、弊社は引き抜きダイスの得意な会社。この分野の蓄積を活かさない手はない」。