西日本ダイジヱット特約店会総会開催 「ユーザーの困りごとを吸い上げて頂きたい」
新製品開発などに6億円超えの投資(古林常務)
ダイジェット工業幹部も交え、西日本特約店会に参加した代表者と記念撮影
西日本ダイジヱット特約店会総会が7月9日、大阪市内のホテルで開催された。
冒頭、森本会長(森本八十八商店社長)は、ものづくり業界が苦戦している現状に触れつつ「日本の1年の労働時間(パート、アルバイト含む)が1600時間と世界29位。かつて日本は世界一、働く国民と言われたが、工夫によって無駄な働き方はしなくなったのか」と自問しつつ「今年はJIMTOFの年でもあり(ダイジェット工業さんからの)新しい技術や製品リリースを楽しみにしている。日々の販売の重要なツールにしていきたい」との意欲を語った。
続いてメーカーを代表して生悦住社長は「名古屋で開催されていたロボットテクノロジーを訪問。いかに効率を上げていくかという問題意識をもって来場されていた現場の方が多かった」と指摘しながら「関西は、厳しい企業がほとんどだと思うが、省人化投資は根強くあるのではないか。ユーザーの困り事があれば、是非とも我々に相談頂きたい」と訴えた。
メーカー業績説明で古林常務は「原材料価格やエネルギー価格の高止まり、中国経済の減速懸念、工作機械の世界的な需要の落ち込みなど、状況は依然として不透明」ながらも「新製品開発体制の強化、コア商品の開発推進、環境負荷低減に対応した次世代製品の開発を後押しすべく、6億円を超える設備投資を図っていく」ことが注目されようか。
今期の連結業績では、売り上げ88億円、営業利益3億円、経常利益3億円、親会社に帰属する純利益で2億5千万円を予想。増収増益を目指している。
営業方針を巡っては高柳営業部長が登壇。
「円安の進行に伴って、前期は輸出比率が53・4%から57%に拡大。USドル、ユーロでの取り扱いが45%から50%を占めるなか、為替の影響は大きい」とし「国内営業強化では、即戦力の営業スタッフを増員」し「新製品投入に当たっては、どういう業種に、どういった加工でアプローチしていくか。開発のための情報収集は欠かせない」と指摘。
新規顧客獲得ではオンラインの活用による省人化、自働化を図りながら、最終的にはヒトとヒトの繋がりの重要性を確認した。
主な新製品で、高柳部長から名指しされたのは、小径多刃仕様の「エアロチッパーミニ MAM形」、両面6コーナの高送り工具「SKSエクストリームEXSKS‐05形」、全長の拡大、小型マシニングセンタ需要を反映した「頑固一徹MSN形 頑固一体MSA アイテム拡張」。
セールスプロモーションとして、特約店各社には「個別キャンペーンを重視した展開」を計画している。
その後は優秀な成績修めた特約店各社代表には生悦住社長から表彰状と記念の盾が手渡された。
森本会長
生悦住社長
優秀な成績を収めた特約店代表には表彰状とともに記念品が贈られた