Nine9製NCヘリックスドリルでヘリカル加工のアピール強化-ツールドインターナショナル
来場者で賑わうツールドインターナショナルのブース
JIMTOF出展は3回目を数える。
大藪誠社長は「来場者の中には、これまでの展示会で出会った方や既に商品を使用してくれている方など、当社を知ってくれている方の来場が増えてきて認知度が次第にアップしてきているように思う。エリア的にも全国的な広がりを実感している」。
回を重ねるごとに「ボディーブローのように、効果が出てきたのではないか」とも表現した。
今回、一般的な穴あけ加工はもちろん、半円形状、R面・傾斜面への斜め穴あけ、クロス穴、R面への半円形状の穴あけ・・・といった多様な被削材に対応する台湾・Nine9製「NCへリックスドリル」を集中してアピールした。
「実際のワークを用意し、様々な被削材に対し、下穴なしの状態から最大傾斜角20度という切込み量で直接、ヘリカル穴あけ加工ができる点に注目頂き、インパクトを感じてもらえたのでは?と考える」。
聞くところによれば「当社のブースに足を運んで頂く方は、NCヘリックスドリルにターゲットを絞っていた方も多い。中には、何だったかなぁ?と最初は、漠然と思い描いていて立ち去ろうとしていた人が『あ、そうそう、これを見に来たんだった!』と思い直して、踵を返してくれる、そんな場面もあった」と言う。
「他にも、いろんなことに取り組み始めているのですね、というお声を頂戴した。サビ対策用のアイテムや、チップ、ホルダーの製作等、従来は取り組んでいなかったことにもチャレンジしている」。
「空中戦」と「地上戦」‐ツールドインターナショナルでは2つの戦法で展開する。取り扱う商材の特長、使い方等を媒体やホームページなどを駆使して、「ネタ」をばら撒くのが「空中戦」とすれば、その成果を踏まえて、落下傘部隊宜しく、地上に降りて実際に顧客と向き合ってアピール、交渉していくのが「地上戦」となる。
「JIMTOFでは、このNine9のNCへリックスドリルのアピールに重きを置きながらも、開幕前の『空中戦』として、7leadersやTiroTool、当社のオリジナル工具、工具の特殊対応・・・と製品群の広がりと独自のサービスの強化もアピールしてきた。JIMTOF後は、バーコードで拾った来場者およそ7000人に対し、メルマガで再度「空中戦」を展開、「地上戦」のためのフォローを行っていく。そして地道な『地上戦』で、ひとつひとつ浸透させていく手はずを整えていく」。
もちろん、大きなウエートを占めるのが人材である。こうした中、ツールドインターナショナルでは今年を「体制構築の年」と捉え8人増員、15人の布陣を整えた。
「前倒しで9月に大阪営業所を開設し、今後、名古屋営業所開設を計画している。東京本社、大阪、そして名古屋と、日本の主だったエリアに地上戦の『基地』を設けて、空中戦での成果をベースに拡販に『突進』という構図を描いている」。
大藪社長は「ユーザー、工作機械メーカーとのコラボレーションの機会をさらに増やしていき、工具の販売のみならず、特殊対応を含めた当社のサービスを浸透させていきたい」との抱負を語った。
ブース正面では出展商品を大きくアピール