ツールドインターナショナルが15期に突入
若手のスタッフ層が充実、社内活性化に寄与
ツールドインターナショナルの新戦力 佐藤さん(右)と浦田さん
ツールドインターナショナルは7月から15期に入った。
大藪社長は「昨年に引き続き、今年も2人の新入社員を迎えることができた。この職場で活躍ができると判断し、入社を選択してくれたおかげだろうが、社内業務の把握や商品知識の習得、(先輩との)同行営業などの研修は、当事者を含め、社内組織の活性化に繋がっている」との手応えばかりか「将来に向けた『新ツールドインターナショナル』構築を目指していくうえで(私にとっても)いい刺激になっている」と語る。
ツールドインターナショナルの取り扱いメーカーと言えば、Nine9と7leadersの2本柱が業績上の「骨格」を成している。
「Nine9は、弊社が独占販売権を取得したACEスポットドリルが大手ユーザー間で採用が増えてきているほか、ニッチ分野だが、面取り工具のTDチャンファーの『勝率』が高い。リリースから8年が経過するが、ヘリックスドリルはビジュアル的にも独自性が強く、展示会等でも未だに大きく注目を集める製品。ヘリカル専用ドリルというところで代替製品がなく、ユーザーの間で最も成功事例を重ねているアイテムの代表格だ」「7leadersは、弊社の売り上げのベースを形成している。新たな動きでは、新コーティング、新形状を採用した可変芯厚エンドミルの増強を計画。JIMTOFを機にアピールしていく考えだ」と、2大取引企業の製品に即した最新動向をなぞってくれた。
もちろん、チロツールやバンホーンに代表される、優れた欧州製工具のほか、「最近では、大手ユーザーを中心に、中国製のCBN・PCD工具に対する反応がよく、テスト加工依頼が増えている」とのトピックスにも言及する。
取り巻く環境で、看過できないのが160円台も珍しくなくなった、円安の定着だろうか。
「きびしい為替環境下ではあるが、前期の売り上げは前々期比で横ばいをキープした。2010年7月の創業以来、おかげさまで赤字を出したことは一度もない。私なりに時代に照応した経営スタイルを実践してきたことと無関係ではないと考えている」。
現在の陣容は15人体制。20代が最も多く次いで30代。
「若者の層が厚い。ベテランの知識と経験を若手がどこまで吸収し、やる気に変えることができるかに、弊社の将来がかかってくる。今期は、創業15周年を意識しつつ、20年、30年という次代を展望していけるようにしたいと思う」。