フォルマージャパンの新社屋落成式を挙行。テスト加工対応で迅速な顧客の困りごとに対応

フォルマー・ジャパン株式会社

フォルマー・ジャパン株式会社

フォルマ—ジャパンの新社屋

ショールームを併設したフォルマ―ジャパンの新社屋の落成式が6月3日に挙行され、ドイツ大使館、ドイツ商工会議所など公的機関はじめ、顧客、パートナー企業およそ100人を超える関係者がお祝いに駆けつけた。
 冒頭のあいさつで大使館スタッフは「(フォルマ―ジャパンは)ドイツの成功を体現した伝統ある企業。ドイツ人の職人技が日本でも成功を収めている」と称え、ドイツ商工会議所のメンバーからは「ドイツの企業12500社が日本と活発に交流している。ドイツ経済界は安定した関係を重視しているが、フォルマ―ジャパンが設立されて22年。まさに日本に根差し、安定した関係を築き上げている典型だと言える」と賛辞を送った。
 フォルマ―を代表して、来日したハウガーCEOは「当社は、創立から113年、800人の従業員を抱える企業で、早くから国際化を意識。フォルマ―ジャパンは2000年の設立された」とフォルマ―を紹介しつつ「昨年9月に新社屋に移転を果たしたものの、コロナ禍により、正式な落成式は延期。ようやく本日、無事に迎えることができた。これを機に、顧客に対する、いっそうのサービス向上に努めていきたい」との意欲を語った。
 ショールームには、超硬工具製作用のVGrind、超硬工具とPCD工具双方に対応する研磨と放電機能を併せ持つVHybrid、メタルソーの研磨機、鋸のチップソー加工機の4台が設備されている。
 モーサ―社長は「金属加工用切削工具向けの設備は、2スピンドルを採用しているのが特徴。砥石や工具の移動を少なくし、サイクルタイムの削減にも配慮しているほか、機内ローダーにより、省スペース化を図っている点も付け加えたい」とのメリットを説明する一方「これまでテスト加工機がなかったので、顧客から預かったサンプルをドイツに送ってテストしてもらうしかなかった。これからは迅速な対応が可能となる」と、テスト加工の活用を訴える。
 軸モノ中心だが、インサート系にも対応しているそうだ。
 フォルマ―ジャパンは、財務、総務ほか、営業は3人で、東日本、中日本、西日本をそれぞれ担当。サービス要員は5人で、ドイツで研修を受けたアプリケーション1人という陣容だ。
 機械のスペアパーツも在庫し、ドイツからの取り寄せには最短3日で対応可能だと言う。
 新しい酒は、新しい革袋に盛れ、とのことわざがある。新しい社屋が完成し、始動した今、どのような酒が盛られていくのか、楽しみにしたい。

在日ドイツ大使館公使ズザンネ・ヴェルター
在日ドイツ大使館公使ズザンネ・ヴェルター

在日ドイツ商工会議所代表マークゥス・シュールマン
在日ドイツ商工会議所代表マークゥス・シュールマン

落成式には多くの関係者が詰めかけた
落成式には多くの関係者が詰めかけた

ハウガーCEO(左)とモーサ—社長
ハウガーCEO(左)とモーサ—社長