フォルマージャパンが創立25周年記念セミナー&パーティー開催。ドイツ本社からトラウトマン社長来日。ジグムント駐日ドイツ大使も祝辞に

鏡開きが行われ、お酒を酌み交わす、右からモーサー社長、ジグムント駐日ドイツ大使、トラウトマンドイツ本社社長
フォルマージャパンが創立25周年を迎え、10月21日には、名古屋市内のホテルで記念セミナー&パーティーが開催され、フォルマー製品を通じた、多くのユーザー、関係者が顔を揃えた。
セミナーの冒頭、モーサー社長は「フォルマーは1909年にドイツで創業した。日本では1970年ごろから機械販売をスタートさせ、その後、更なる日本市場での拡販を図るべく、2000年にフォルマージャパンを創立。木材加工用を皮切りに、その後、金属加工用の機械設備のアピールにも注力し、そうして2022年には、埼玉・上尾にショールームを併設した新本社社屋を建設、移転。さらに今年4月には、名古屋にもショールームを設けたサービス拠点を新設し、顧客の利便性を図るととともに、現在、研削、放電、レーザーというフルライナーの立場で、最適な工具づくりの提案に努めている」と挨拶した。
2000年以降の製品の動向にも触れられるなか、新製品では、丸鋸関連からは加工時間が従来比で最大15%短縮可能な超硬チップソー用完全自動研磨機「CS/CSF860」、工具分野からは研削盤「VGrindinfinity LINEAR」をはじめ、研磨レベルに 匹敵する放電加工機「VHybrid 260」やレーザー加工機「VLaser370」、さらに砥石成形ユニット、ステディレストといったVGri ndの多様なオプション、ソフトウ エアであるNUMの自動生産プログラムなどを紹介。ほかに定期点検などのサービスサポートの充実にも言及した。
パーティーでは、ドイツ本社から来日したトラウトマン社長が挨拶に立ち「25年前、我々はフォルマーの『精密さ』『革新性』『価値観』を日本に届けたいという、種をまき、そして今、実を結んだ姿を目の当たりにしている」と語りつつ「単なるビジネス関係に留まらない、いつの時代も信頼できる、パートナーシップを共に祝うことができている。感謝に絶えない」と顧客を前に、嬉しさを噛み締めた。
来賓ではジグムント駐日ドイツ大使が、お祝いに駆け付け「日本との経済関係は、日々、あらゆ る製品、あらゆるプロジェクトを通じて、フォルマージャパンの皆様によって形成されており、日本で刻まれた25年は、日独関係の深さと質をも力強く象徴するものとなっている」との祝辞を述べた。
本社のトラウトマン社長とモーサー社長による鏡開きが行われ、ジグムント大使をはじめ、参加者全員にお酒が振舞われ、一同の思いをひとつにした。
メカトロテック会場で、ドイツ本社から来日した、 トラウトマン社長に一言、メッセージを頂いた。
「現状の欧州市場は、日本同様に、設備投資 が延期される場合が多い。我々の強みは、25周年セミナーでも指摘させて頂いたが、研削、放電、レーザーという、フルライナーの立場で提案できることだ。ユーザーは、(複数の企業からではなく)1社から購買できればと考えているケースが多く、その時、我々は『製作してる工具を見せてください』と声をかけ、工具を手に取りながら、適切な技術の提案を行っている」。
トラウトマン社長は今年1月に今のポストに就任。40歳と、まだまだ、若い。メカトロテックの印象は「来場者がとても多い、いい展示会だと思う」と高評価を下した。