増えてきた自動化を促す「フォームコントロールX」—メカとロテックでのブルーム-ノボテストの提案
EMOショーでマイクロツール向けレーザー測定システム披露も

ブルーム-ノボテスト株式会社

ブルーム-ノボテスト株式会社

メカトロテックではFormControl Xの体験コーナーも

ブルーム-ノボテストの朝尾社長を訪問し、今期に入ってからの業績に触れてもらいつつ、メカトロテックでの提案内容を聞いてみた。


 対前年比プラスで推移している。
 「工作機械の輸出に関連した弊社製品の動きが良く、特に6月以降、顕著になってきた」との傾向を踏まえながら「需要の点で一例を挙げれば、測定の自動化を促すソフトウエア、フォームコントロールXへの引き合いが増えている。ユーザー訪問の頻度を上げ、困りごとをお聞きし、しっかりとサポートできるよう、徹底していきたい」との考えを語る。
 ポイントは、良品が計画通りに生産されていくことだと強調する。
 「3次元測定機に載せ換えなくとも、機上で品質を担保していければ、効率の追求、生産性アップに直接、寄与できる。メカトロテックでは、安田工業様のブースでも、高精度加工と機上測定とのコラボレーションで良品を安定して生み出すデモを予定している」そうだ。
 直接の自社ブースでは、主に工具やワークに関する測定の効率化に向けたソリューションの提案となる。
 「実機デモとプレゼンテーションで注力するのは、加工後のワークの測定自動化と可視化、もうひとつは、工具長・径・摩耗・振れ・形状などの測定、解析となる。また、フォームコントロールXの使いやすさを納得いただくための体験コーナーもご用意させて頂く計画だ」。
 前者はTCプローブとフォームコントロールXとの組み合わせ、後者はレーザー測定システムのLC50‐デジログとその測定データを可視化するソフトウエアLC‐ビジョンとを組み合わせた提案となる。
 10月24日(16時から)には機上での工具測定とワーク測定の活用を訴えるワークショップを企画。「加工前の工具やワークの段取り測定、加工直後の工具摩耗やチッピング管理、ワークの機上輪郭測定の事例を通じて生産工程の自動化を訴えていきたい」。
 また、新製品という括りでは、9月22日から開幕するEMOショーで、LC54‐デジログという、マイクロツール向けの新製品を披露する計画。直径で5ミクロン~16ミリまでの範囲の工具に対応すると言う。
 最後に朝尾社長からは「コンピテンスセンター」について触れてもらった。
 「マーケットニーズの多様化の観点から、各国の市場に即したソフトウエアの開発、修理への対応を強化していく。拠点としてはドイツ本社はじめ、アメリカ、中国、インドとなるが、日本においても、ソフトウエア開発のハブの役割を担う、今後、人材を募集・育成しながら、日本の機械メーカーやユーザー目線でソフト開発が行える体制を整えていく」計画。これからは、ブルームが世界中で最適化された解決策を提供するという点が重要となる」。