UGGが初の記者会見、「日本を満足させられたら、世界を満足させられる」
ステファン・ネルCEO
「ユナイテッド・グランディング・グループ(UGG)」は、11月18日、JIMTOF会場となった東京ビッグサイトで記者会見を行った。
会見では、UGGのCEOステファン・ネル氏が同グループを紹介した後、JIMTOFの出展機や見どころを語り、質疑応答が行われた。
UGGは、ケルバーグループの工作機械ビジネス部門の中間ホールディング会社となる。ケルバーグループは、約11500名の従業員を世界中に擁し、2015年には売上高23億ユーロに達した。
UGGには、平面・プロファイル研削技術グループ、円筒研削技術グループ、工作機械加工技術グループの3部門に8つのブランドが存在。このうち、ワルター・エワーグは、工作機械加工技術グループに属し、研削、放電、レーザー、測定技術等工作機械加工用の総合的な技術及びサービスを世界中に提供する。
つぎに、JIMTOFでの出展機が紹介され、ワルター・エワーグからは、
①省スペースでPCD/CBNツールの放電加工及びHSS/HMツールの研削加工を可能にした「HELITRONIC DIAMOND EVOLUTION」、
②精密工具、研削ホイール、回転対称部品、平面部品の非接触完全測定のための4軸CNC測定機「HELICHECK PRO」、
③「HELICHECK PRO 3D」、
④CAD/CAMソフトウェア「HELITRONIC TOOL STUDIO」、
⑤レーザー加工の工具研削盤「LASER LINE ULTRA」が紹介された。
質疑応答では、UGGとして日本で初の記者会見をする意義について、「日本は大きな市場である。日本に期待している」と、ステファン・ネル氏は語った。
2016年の売上見通しについては、「前年並み」と予想しつつ、成長については「マーケットシェアを基準とする」と強調。5年先の見通しについて、「世界のマーケットシェアを27%とする」と答えた。
また、「日本では、最高水準のものが要求される。日本を満足させたら世界を満足させられる」と語りつつ、「日本はライバル各社が強く、シェアを獲得することは難しい」とも語った。
インダストリー4・0について、予測保全、スマートファクトリー等の方向性を示しつつ、「まずは自社に導入する。これにより、自らが学び、ソリューションとして提供できる」との考えを示した。