ワルターエワーグジャパンからは初出展となるG200を披露。UGGとしても注目
初出展となるG200。すでに受注を見ている
工具を取り巻く環境は、決して良くないが、いつの世も、需要のアップダウンは常に経験するものだ。
「弊社に即しても、総じて動きは鈍いものの、『増強』を堅持する、お客様もおられ、心強い限り。ワルターエワーグジャパン創立20周年祝賀会を7月に開催させて頂いたが、ちょうど、この月に販売に注力している新製品G200の受注を見た。慌てず、休まず、本来の仕事に忠実でありたい」と池田社長は語る。一喜一憂せずに前を向く、大切な姿勢かと思う。
開催が迫ってきたメカトロテックでは、ユナイテッド・グラインディング・グループ(UGG)としての取り組みが注目される。
「ワルターのみならず、スチューダ、ブルームの2社からも実機を出展、今回は従来になく、強く、グループ色を押し出している。展示小間数は12小間と過去最大規模。UGG代表のネルも来日し、注力市場である日本の動向を、直接、体感できる場としてメカトロテックを意識している」そうだ。
ワルターからの出展機種は日本の展示会で初披露となる「G200」と測定機「ヘリチェック プラス」(3Dセンサー付き)。
「G200は、従来のワルター機のイメージ、趣きとはかなり違う印象を受けるかと思う。最大の特長のひとつは省スペースということにあり、わずか2・3平方メートルの設置スペース。ブースではローディング動作を含む、エアーカットだが、G200の動きを中心に見て頂くことになる」。
対象工具径は1~125ミリ。最大工具長235ミリ、最大工具重量12キロの回転工具の製造、再研磨向けという仕様だ。
「ヘリチェック プラスは、小径工具向けのCNC工具測定機。オプションで3Dセンサー搭載も可能。測定する対象工具径0・1~150ミリ、対象工具長290ミリだ」。
UGGにおける日本の切削工具市場の重要性に関わるファクターとして、①工具そのものの市場規模②工具研削盤ユーザーのレベルの高さ-が挙げられている。
「日本におけるマーケットシェアをいかに拡大させるか。質、量ともに本社からの期待は大きい」。
小径工具向け、ヘリチェック プラスも「要チェック」だろう
20周年祝賀会での鏡割り、ユーザー代表と思いを一つにした