ワルタークラブ総会

ワルターエワーグジャパン株式会社

 

  •  ワルタークラブ第12回総会が5月19日、名古屋市内ホテルにて開催され、議事の審議とともに、ワルターエワーグジャパンの内田忠男アプリケーション長による「ワルター社最新技術紹介(放電加工及び測定)」をテーマとする新技術の紹介、青木渉ビーティーティー会長による「旬の刃物を研ぐ(難加工材用工具の開発)」と題した特別公演が催された。
  •  総会の冒頭、澤田秀司会長(シー・ケイ・ケー社長)は、「年々厳しさを増す工具業界にあって、会員の皆様は常に先を見て会社運営されている」とし、「当会の活動が会員の発展に役立ち、総会が有意義なものになるように」と念願した。
  •  内田アプリケーション長の講演では、PCD工具作成に必要な条件を掲げ、これらを実現する放電・研削盤「HELITRONIC POWER DIAMOND」、「HELITRONIC DIAMOND EVOLUTION」、両機に搭載される新電源「FINE PULSE TECHNOLOGY」、複雑な工具のデザインとプログラミングが可能なソフトウェア「ツールスタジオ放電」、そして3D測定器「Helicheck 3D」が紹介された。

 

  • 青木ビーティーティー会長特別講演
  •  続いて、青木会長は、「時代によって求められる旬ともいうべき刃物がある」とし、ここ10数年の動きとして、「金型から部品加工、難削材加工へとニーズが移り変わっている」と語り、アルミニウム合金、チタン合金、CFRP、耐熱合金等の難削材用切削工具のニーズについて解説した。

 

  • 難削材加工用工具として、SiC単結晶工具を開発
  •  また、難削材用切削工具の開発として、SiC単結晶工具の開発を紹介。SiC単結晶工具は、金属との化学反応性が低い、ダイヤモンドの次に硬い、ワーク表面の加工歪層を抑制でき、熱伝導が高く、加工時の冷却システムの簡略化ができるという特長を持ち、原子レベルの平坦化、エッジ丸み10㎛以下を実現。「理論粗さに限りなく近い仕上げ面が得られた」と説明した。

 

  • CMP加工によって超硬工具の刃先鋭利化を可能に
  •  さらに、SiC単結晶工具の鋭利化を超硬工具に展開にしたことについても触れ、CMP加工によって刃先の研磨痕をなくして表面を滑らかにし、刃先の鋭利化を行うことにより、「工具の長寿命化と加工変質層の抑制を実現した」と語った。