新たな可能性引き出すミーリングカッタがデビュー。ワルタージャパンからの新提案
ミーリングカッター_Xtratec XT
- 独・AMBから帰国したばかりのワルタージャパンのマーケティング担当、江越氏を訪ねた。
- 「AMBの入場者の多さに、びっくりした。人手不足感は、ドイツでも同様のようで、出展各社は、生産性アップに寄与する商材のアピールに努めていた」と語る。
- 今後、注力する製品は何か、との質問に応じた江越氏は、AMBで発表され、JIMTОFでも披露されるインパクトある新製品「Xtra‐tec®XT」について言及する。
- 「新たな未来を切り拓く、その名前の由来でもある『拡張テクノロジー』を体感いただく、新たなミーリングカッタで、パフォーマンスとプロセスの信頼性という、2要素を高い次元で両立させた」と強調する。
- 肩削り加工、正面フライス加工、ポケット加工、斜め沈み加工、ヘリカル沈み加工と多用途に対応し、被削材も鉄系、ステンレス系、鋳鉄系、非鉄金属、難削材など、幅広い。インサートチップを小型化させ、コストパフォーマンスを追求すると同時に、刃数を多く採用できるため、生産性向上に貢献する。各種チップサイズとの、0・2ミリから6・0ミリまでのコーナーRの組み合わせによって、加工バリエーションも豊富だ。
- 「設計上の最大のポイントは、インサートチップが取り付くチップ座のポジショニングにある」そうで①チップ穴周辺の断面積をより大きくし(プラス12%)②切削抵抗をカッターボディで受け③チップ座背面のバックメタルの断面積を大きくし④チップ座の接触面をより大きくし(プラス34%)⑤スクリュードライバーのアクセス性を改善し‐といった工夫がなされている。
- さらに「正確に90度の形状加工が可能なため、二番切れ刃付きチップにより、あとの仕上げ加工が省略できる」魅力もある。
- 最後に、話は変わるが、ワルターグループでは「ワルターグリーン」という活動が展開されている。
- 「原料の調達から、開発、製造、パッケージング、在庫に至るまでに排出されたCO2量を算出。ゼロにしていく試みとしてインドネシアで植林し、その効果で自ら生み出したCO2の排出量ゼロを達成させていくというものだ」。
- ともあれ、JIMTОF会場で目にするであろう「Xtra‐tec®XT」を手に取って、ブース担当者に質問を投げかけてみよう。