「経済環境の完全回復は2025年度上期以降」(日本機械工具工業会総会)

一般社団法人 日本機械工具工業会

一般社団法人 日本機械工具工業会

挨拶する生悦住賞受賞者の三井氏(彌満和製作所)

日本機械工具工業会総会が6月5日、東京都内の会場で開催され、2024年度の生産額として4950億円という当初見通しが示された。これは対前年同期比106・7%。正会員への調査依頼した生産品目ごとの集計をもとに、機械関連業界の傾向なども踏まえた結果と言う。
 工具業界の生産額は、2021年以降、上下の振れ幅が少なく、横ばい継続の状態。現状について正会員アンケート結果では「自動車関連は回復基調だが、工具業界は遅れがあること、中国の低迷、長期化する国際紛争とこれに起因する物価高騰などを考慮すると『経済環境の完全回復は、2025年度上期以降』になると予想する回答が多くを占めた」そうだ。
 秋季総会については、リアルを基本に考え、場所は神奈川県の大磯プリンスホテル。牧野フライス製作所、牧野フライス精機の各工場見学を計画している。
 また、2024年度の生悦住賞受賞者は、彌満和製作所の三井雅夫氏に決定した。


日本機械工具工業会総会の様子