Vertexの最新バージョン「Ⅳ」を披露する三井精機工業。ヘッドとテーブルの熱変位対策を充実

三井精機工業株式会社

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Vertexをアピールする(三井精機工業)

頂点・頂上を意味するVertex。三井精機工業の立形マシニングセンタの代名詞でもあり、今年は、発売から20周年を迎えた。
 広報担当者は「作業者に優しく、更なる高精度を追求した進化版『Vertex55XⅣ』をメカトロテックで披露する。言葉を代えれば、Vertexの20周年モデルであり、『成人』となった証でもある」と訴える。
 進化内容のひとつはヘッドとテーブルの熱変位対策の充実にあり、オプションにも磨きをかけた。
 「利便性の向上と言うのもポイントかと思う。この点で、クーラントタンクは、メンテナンス性と作業性を向上させ、利用のしやすさに配慮した」。
 マシニングセンタを取り巻く市況環境の厳しさは継続しており「ようやく北米が復調してきた」段階。ジグ研、ネジ研も、決して楽観視できる状況にはないようだ。
 「メカトロテック開催地である中部エリアでは、リピーターを大切にしつつ、期待が持てる浜松エリアを中心に、新規需要を発掘していければと思う」。
 一方、コンプレッサの関連では、水循環式インバータコンプレッサ「i‐14022AX2‐R」を出展。オイルを一切使用せず、吐出エアーもクリーン。圧縮形状の見直しも図られ、吐出し空気量も増加させている。
 「このほか、SUSローターを採用し、高耐久性、高摩耗性を兼ね備え、高効率、高能率を実現。吸排気の冷却回路を見直し、周囲温度50℃でも異常停止のない連続運転が可能となった」。