10月に航空宇宙分野の専門部署を設置-三菱マテリアル
熊木営業企画部副部長
自動車、航空機、医療の3産業ごとにコーナーを設けて製品を展示するという魅せ方を展開した三菱マテリアル。
熊木義孝営業企画部副部長は、「産業別、さらには各産業の部品別にも分け、部品に工具をあてた形で製品を展示し、その工具がどの部品のどこを加工するものであるかを分かるようにした」と、語るように実際の加工風景がイメージできるような工夫が施されていた。来場者からも「コーナー別の評価が得られた」そうだ。
三菱マテリアルは、自動車、航空機、医療の3産業に重点を置き、特に注力している。10月には、航空宇宙分野の開発スピートを上げるため専門部署を設置。JIMTOF会場では、「チタン等の難削材の加工をやっている来場者から、加工効率を上げたいとの相談」があり、こうした課題に応えていく。
そして、今回テーマとなったのが会場でのアテンド。「これまでは、来場者との面談記録を取って担当者が個人の責任でフォローを行っていたが、今回から面談記録を社内システムに入力して案件を共有し、進捗の確認やアドバイス等、担当者を全社でバックアップする体制を整えた。アテンド後の素早い対応がなされるなど総合的なサービスの向上を目指している、と言う。
実演では、DMG森精機製マシニングセンタに正面フライスカッタ「FMAX」、テーパーボールエンドミル「C4LTAB」を使ってのターボチャージャーのインペラ加工が行われた。「BT30番でも高能率加工ができる工具をアピールするとともに、EVやダウンサイジングターボ等、自動車を取り巻く環境を紹介し、世の中の流れに沿った実演ができた」。来場者からも「わかりやすい」という声が聞けたという。
また、ブースでは、IoTの時代に対応したマシニングクラウドを利用した同社製品の工具データの活用方法を紹介。今回は、アプリ上でホルダへのチップのセットが容易にできるところを披露。来場者からは、「こんなこともできるのか」という声もあり、「おぼろげながらもイメージを掴んで頂けたと思う」と、熊木副部長は述べた。
航空宇宙産業ソリューション
千客万来の三菱マテリアルブース