三菱マテリアル・加工事業カンパニーがオンラインでDIAEGE特約店総会開催 今期の売り上げは2017年レベルに

三菱マテリアル株式会社

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田中プレジデント

  •  三菱マテリアル・加工事業カンパニーの特約店総会が5月28日、オンラインで開催され、ディーラー204社、代理店18社の参加のもと、三菱マテリアルからは、田中徹也常務執行役員・加工事業カンパニープレジデントはじめ、金子善昭営業本部長、木田喜久国内営業統括部長がオンライン総会に臨んだ。

 

 

  •  冒頭、田中加工事業カンパニープレジデントは挨拶を兼ね、「1986年に東京製作所に入社し、製造・開発を担ってきた。世に送り出した製品としては、超硬材料のUS735、エンドミルではスーパースクエア、耐摩耗工具でスロットダイなど」と自己紹介したあと「IoT、AI、難削材加工をターゲットにして」戦略市場に位置付けている自動車産業、航空機産業、医療産業、金型産業の攻略を目指す考えを示した。
  •  超硬事業の売り上げについては、2017年度を基準として、2021年度はコロナ以前を上回る販売を計画、そして2030年度という長期レンジでは昨年売り上げの約倍増という目標を設定。新製品では、ミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」が紹介され、新開発のAl-Richコーティングにより、極めて優れた耐摩耗性を発揮し、飛躍的な生産性向上を約束することが強調された。
  •  続いて金子営業本部長は、世界動向について触れ「コロナ禍から立ち直った中国は、企業動向も堅調であり、米国では企業活動の再開、個人消費の伸びで回復に弾みがついてきたほか、欧州は4月以降、ワクチンの接種が進んで、経済の持ち直しに期待が持てるようになってきている」と素描しながら「自動車産業からの受注は、昨年後半から回復を見せてきており、その過程で、欠品、遅延を引き起こしている。状況を改善するためにも生産能力を回復させていくことが極めて重要だ」と語った。
  •  このあと、表彰に移り、売上高上位店対象の「パートナーオブザイヤー賞」をはじめ、重点・拡販商品で好成績を収めた「フロンティアスピリット賞」、伸長著しい「チャレンジングスピリット賞」、超硬の回収量で目を見張る「リサイクル賞」など、各社代表に金子本部長から表彰と記念品が贈られた。
  •  受賞者を代表して挨拶した新栄商会の時津社長は「地元、愛知県も緊急事態発令中で、色んな制約があるが、やれることは、できるだけやる」と意欲を見せた。
  •  最後に木田国内営業統括部長から、国内営業方針について説明があり「2020年度を振り返ると、コロナによる行動の制約、大手ユーザーの投資激減などにより、流通、直需ともに10%~20%の販売減となった。今期は、エリアのプロフェッショナルとして特約店様、代理店様、そしてメーカー三位一体で取り組みたい」と語った。
  •  新製品投入では、4月の高硬度鋼向けロングネックボール、自動盤・小型旋盤用のシリーズ追加´インペラ加工用のボールエンドミルが新たに投入され「6月には高硬度鋼旋削加工用コーテッドCB『BC8210』、また、8月には鋳鉄用新正面フライス『WSF406W』のリリースが計画されている。
  •  第2、第3、そして第4クォーターでも新製品投入を計画。7月~9月まで「サマーセール」を実施していく方針で「新製品を連打していきたい」と意欲を語った。

「生産能力の回復が極めて重要」と語る金子営業本部長

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田中プレジデント自己紹介

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