東大阪・機械団地内にテクノセンター開設、取り扱い製品のポテンシャル知る場にも-大阪工機
西日本から多くの関係者が来場
- 大阪工機のCominixテクニカルセンター(東大阪市本庄中2丁2番33号=大阪機械卸業団地内)が完成し、10月7日には、近くにある、在庫機能を果たしている大阪ロジスティクスセンターと合わせ見学会が催された。
床面積200㎡、3階建てのテクニカルセンターの1階には、新たに導入したヤマザキマザックの複合加工機「INTEGREXシリーズi‐200」、立形マシニングセンタ「VCN‐430A」が据えられている。オペレーターは2名体制。うち一人は、今年4月、テクニカルセンターのオペレーターとして大阪工機に入社したそうだ。
1階には検査室も配置され、ここでは、加工された被削材の測定のほか、工具状態の測定や摩耗状況の確認ができる。
2階には、応接室や約50人収容可能なセミナールームが設置されている。
同センターでは、大阪工機が扱う工具のテストカットや検証、社員研修、販売店・ユーザーを対象とした勉強会やセミナーの開催、そして展示会等に使われることが予定されている。
なかでも、ここでの社員研修には、営業力強化という側面が期待される。メーカーから提供されるデータのみではなく、商品の検証、データ収集を自社で行うことにより、取り扱う商品のポテンシャルを知り、より説得力ある深い提案ができるようになる。この積み重ねを通して営業力を強化し、やがては結果へと繋げていく。
テクニカルセンターの構想は約1年前。急ピッチで準備が進められ、この度開所を迎えた。
大阪機械卸業団地内に設置した一番の理由は、ロジスティクスセンターから近いということが挙げられる。「来客が両センターを行き来できるように」という理由から、ロジスティクスセンターから車で約3分のこの場所に設置したそうだ。当初はロジスティクスセンター1階に設ける計画もあったが、変更したそうだ。今後は、NC旋盤や測定機器の導入も予定しているという。
見学会後、大阪市内のホテルに場所を移した懇親会の席上で挨拶に立った柳川重昌社長は、参加者に対する御礼の言葉を述べた後、今年6月の東証一部上場を報告。そして、「社員のレベル向上、商品の検証及びデータの収集」というテクニカルセンターの主な機能を紹介し、ここで得た情報をもとに「自信をもって商品を提案したい」と、強調した。
「色々なメーカーのテストカットや検証は、商社にしかできない」と、商社がテクニカルセンターを持つことの意義とその強みについて柳川社長は言及した後、ロジスティクスセンターにも触れ「開所から10年を迎え、在庫は当初の2倍、6万アイテムへと拡充している」と語った。
懇親会には、住友電工ハードメタル佐橋稔之社長、シーメック橋本吉生社長が登壇。西日本の販売店、ユーザー、メーカーから約100名が参加した。
Mazak INTEGREX i200
テクニカルセンター1階 検査室
テクニカルセンター外観
柳川重昌社長