2年連連で過去最高の売り上げ更新—安田工業。生産量はおよそ10%程度アップ

安田工業株式会社

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安田工業では、前年度比10%程度の生産量アップを達成した

  •  今期末ぎりぎりの3月29日に安田工業を訪問した。
  •  開口一番、守屋営業本部長は「2年連続で過去最高の売り上げを記録することになる。部品調達や納期の面で苦慮したものの、半導体や航空機、工作機械等の分野からの需要が当社の伸びを牽引してくれた。金型では冷間鍛造部門が堅調に推移した」と2018年度を特徴づけた。
  •  国内55%、海外45%の比重で、目標とする「社内比率イーブン」に手が届くのも、半ば、秒読みに入ってきたと言えようか。
  •  「将来を見据えると、伸び代は、やはり海外。ベトナムやタイといった東南アジアのほか、北米も底堅い。ただ、インド市場は、他社とは違い、当社にとって、機が熟すまでもうしばらくはかかると見ている。自動化の波が押し寄せてくる、そのタイミングを見計らっている」と言う。
  •  微細加工機や立形の5軸加工機の動きがいい。
  •  「韓国や台湾、中国を中心に、微細加工機は、活発な需要を刺激した。高精度機を標榜する当社の機械の作り込みに照らして、生産量は、一挙には伸ばせないものの、2017年度に比べ、2018年度は10%程度アップした。2019年度も同じくらいの比率で伸ばしていきたいと考えている」。
  •  2年連続で売り上げは過去最高を更新した。2019年度をどう見るか。
  •  「2018年度並みの目標を設定した。5Gとの関わりをどうしていくか。半導体絡みで配慮していくことになるかと思うが、では、自動車分野はどうか。現時点では、モーターの案件は多く、今後も増えていくだろうと予測しており、将来的にはEVに収斂されていくだろうと考えている」。

 

  • インターモールド東京での提案
  •  目前に迫ったインターモールド(東京)では、微細加工ワークの大型化ニーズに対応する「YMC650」と多目的な需要に応える「YBM950V」の2機種を出展する。
  •  YMC650は、自動車のリフレクターやヘッドライトカバーといった、様々な形状の一体加工を担う金型を仕上げていく需要に対応する。
  •  「オプションで高精度と重切削性能向上の両立を実現させるSK‐E40スピンドルをラインナップしている。昨年のJIMTОFで公開した新技術だが、今回のインターモールドでも、深耕していきたい」。
  •  一方、YBM950Vは、高速・高精度加工領域を追求に貢献するジグボーラーのロングセラー機。
  •  「先進のソフトウエアと高機能計測システムを搭載し、生産性、効率性にも配慮している。顧客の『困っている』ニーズを顕在化させ、応えていきたい」。

 

昨年のJIMTОFでも提案されたYMC650+DDロータリーテーブル「RT20」加工物はギアパンチ

昨年のJIMTОFでも提案されたYMC650+DDロータリーテーブル「RT20」加工物はギアパンチ