髙橋国内営業部長に聞く安田工業の業績予想。ソリューションビジネス強化さらに
髙橋国内営業部長
新年を迎え、安田工業の髙橋国内営業部長を訪問し、2024年度の「着地」を見据えた新春インタビューを行った。
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今期もあと2か月を残すのみとなった。
「現時点では、まだ予想ではあるが、受注ベースで国内は10%のダウンを余儀なくされる一方、海外、特に中国需要に支えられて、このマイナス分を補完する見込みで、トータルでは前期比横ばいの結果になるかと思う」。
国内の減少は、2023年度に発生した「特需」がなくなったことが影響したと言う。
「国内動向は、5軸加工機、微細加工機が堅調に推移し『客単価』という切り口では、底上げが図られたと思う」と指摘する一方「海外はEV需要に支えられた中国市場が牽引し、海外比率6割超えに貢献。今後とも、活用頂く機械の性能を引き出していく、アフターサービス強化に注力していく考えだ」。
機械単体の提供に留まらない、ソリューションビジネスの展開は、国内外共通の課題に設定。
「いたずらに、機械台数を追いかけるのではなく、ロボットシステム等の活用や加工技術そのものの提案などを通じて、YASDAだからできる自働化をさらに追求していきたい。結果として客単価を上げていく試みともなる」。
5月には、岡山本社でプライベートショー開催を計画。顧客による「自働化事例」発表も検討されている。