中山日本特殊合金社長就任インタビュー 要望高まる短納期遵守、不可避となる新材料提案
中山社長
- 日本特殊合金の新たな舵取り役として、4月1日付で中山淳製造本部長が社長に昇格した。
- 4月7日以降の全国レベルで発令された自粛要請、7月半ば以降のコロナ感染拡大など、訪問の厳しい中、メールを通じて中山社長に就任の抱負をはじめ、当面する課題、顧客への提案等について紙面化した。
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- 取り巻く市況は新型コロナ禍の影響が直撃している。
- 「直近の売り上げが4割減となるなど、非常に厳しい経営環境下にあるが、社長拝命を光栄に思うと同時に責任の重大性も感じている。基本的なことになるが、安全、環境、防災、コンプライアンス対策をしっかりと行いつつ、顧客満足度やコスト競争力の更なる向上を図っていきたい」。
- コロナ対応としては会議や食事等での3密回避の行動ルールを作成した。たとえば、営業は客先訪問を控え、電話等に切り替えている。
- 「社内で追求できるコスト削減ほか、改善活動、新製品開発を推し進め、景気の回復時に備えていく。特に自粛解除以降、短納期遵守の要望が以前にも増して強まってきていることに留意しない訳にはいかない」と言う。 新材料の提案も欠かせないだろう。
- 「相次ぐ展示会中止、リモートの定着を見据えると、Webを活用したツールの必要性を強く感じるものの、新規顧客開拓や新製品説明には対面営業が避けられないのも現実かと思う」。
- 中山社長は1987年に入社。東京製綱㈱研究所などを経て、製造本部長を歴任した。福岡県出身の57歳。