日進工具がインターモールド名古屋で銅電極加工用工具3点披露。圧倒的な長寿命、高品位実現
宮﨑英輔名古屋所長
- 二回目となるインターモールド名古屋開催前に宮﨑英輔名古屋営業所長を訪ね、中部エリアにおける今期の「出足」、概況を特徴づけてもらいながら、出展におけるアピールポイントを素描してみた。
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- 今期のスタートに当たる4月、5月は、GW10連休という異例のスケジュールとなった。
- 「そのうえ、大きな予算を執行するタイミングでもない。当社においても、対前年でほぼ横ばいで推移しているものの、若干トーンダウンしている。ただ、名古屋営業所としては、月次の動きよりも、むしろ、年明けからの量産部品分野で生産数量が落ち込んでいる、その影響を受けた顧客のマインドの冷え込みを気にしている」と宮﨑所長は語る。
- とは言え、4月に名古屋で開催された機械要素技術展では「問題意識をもって、来場された方が多く、ヒアリングしながら集まった名刺を見ると、即、フォローの必要性を感じさせる、客層が大半だった」。
- 特徴的な流れでは、被削材レベルで、CFRPに関する話が比較的多く「(自動車関連の)試作関係の来場者も目に付いた」そうだ。
- 目前に迫ったインターモールド名古屋でも、問題意識の核となる「部品を精度良く仕上げていくことをサポートしていく」姿勢は一貫している。
- 「名古屋開催は今回で2回目。金型関連の来場者は、我々が今後も期待したい層」として、注力ポイントは「PCD・CBN工具」および「銅電極加工用工具」が挙がった。
- 「PCD・CBN工具は、燃料電池やレンズなどのハイスペックな金型ユーザーからの反応が高い。PRしていくたびに、鏡面加工のみならず、新たな用途、方向性を見出して行く、トライアルのツールとしての認識の深まりを感じている。たとえば、寸法精度が高まっていけば、人が介在しないといけない工程そのものをカットすることが可能になり、省人化にも寄与していくことになる」。
- 銅電極加工用工具では、第一弾として昨年、リリースされたロングネックボール「DRB230」は、インターモールド初開催の名古屋で「テーマを絞り込んだ新製品のためか、訴求力が高く、アピールするたびに、そんなに(顧客が)電極加工で困っていたのか、という認識を新たにするいい機会にもなった」そうだ。
- 昨秋のJIMTOFで披露された第二弾、ロングネックスクエア「DHR237」、そして4月のインターモールド東京でお目見えした第三弾、ロングネックラジアス「DHR237R」で形状バリエーションが揃った。
- 「銅電極加工で圧倒的な長寿命、高品位を実現する『三者揃い踏み』に期待して頂きたい。新たな層を発掘していく手立てとしても有効に活用していきたい」。
- 6月以降の中部の業績にどのように寄与していくか。「試金石」にもなり得る展示会として、要注目だろう。