東芝機械のソリューションフェアに過去最多の6200人来場。「UVMシリーズ」好調
高評価を得ているUVM
- 「第15回東芝機械グループソリューションフェア2017」が5月18~20日、同社沼津工場(本社)、御殿場工場で開催された。
- 会場となった8つのホールには、IoT・スマートファクトリー、自動車、新素材、鋳造、切削等、各テーマに沿ったソリューションを展開。工作機械、射出成形機、ダイカストマシン、多関節ロボット等が展示され、技術セミナーも行われた。
- 数ある見どころの中で特に注目となったのは、今回のフェアでお披露目となった御殿場工場のテクニカルセンターだ。
- ここでは、門形マシニングセンタや横中ぐりフライス盤など大型の工作機械8台を据え、近年注力している航空機部品加工が実演され、来場者の注目を集めた。ターニングセンタ「TUE‐100(S)」の実演では、タンガロイ製超硬チップを使った、タービンディスクを模したワーク(インコネル600)へのフランジ穴加工が行われた。
- 広報担当者は、「テクニカルセンターには、テスト加工、人材育成、ニーズの吸収という機能がある。同センターを通して、商品力の強化に繋げたい」と語る。
- 本紙は、精密加工センターにも注目。ここには、自動車部品、金型加工用超精密立形加工機UVMシリーズ4台とともに、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドライト、燃料電池セパレータの金型等、同シリーズで加工された金型や部品の展示があった。
- UVMシリーズは、自社製エアースピンドルを搭載し、精密金型加工などに対応した高精度機である。直線3軸の最小設定単位を0・01㎛とし、円弧補間による真円度0・53㎛を実現した。自動車関連向けに「磨きレス」を特長として提案している。昨年のJIMTOF2016では、シリーズ最新機5軸加工機「UVM‐700E」がリリースされた。
- 担当者は、「自動車金型、光学関連のお客様から好評を頂いている。特に『UVM‐700E』は、リリースから半年という短期間で多くの注文、引き合いを頂いている。自動車のライト周りのお客様が多く、今後も拡大が期待できる製品となっている」と語る。
- 今回のフェアには、3日間で6623名が来場し、過去最高を記録。東芝機械グループの先端技術を披露するとともに、来場者の声から問題点を探り、問題解決及び提案に結びつけることを目的として、2002年から毎年開催。来場者は、初回の1900名から年々増加し、14回目となった前回は6000名を突破している。
東芝機械プライベートショーの様子