牧野フライス精機、アライドマテリアル、ZOLLER Japan 3社による「合同研削技術セミナーOnline」開催
湯川ダイヤ製品事業部長
牧野フライス精機、アライドマテリアル、ZOLLER Japanによる「3社合同研削技術セミナーOnline」が7月26、27の両日に開催され1日2回、計4回400人枠で総計370人が参加した。
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アライドマテリアルからは「ツルーイング、ドレッシングの実践的な対応」(湯川ダイヤ製品事業部長)が解説された。テーマは「研削ホイールの性能を活かすツルーイング・ドレッシング法」。
超砥粒ホイールを使いこなす上で重要な工程となるのが砥面調整作業。使用後は通常、「目詰まり」「目つぶれ」「目こぼれ」を起こしている。
「ツルーイングは外周面の振れを取り、ワーク仕上面断面形状と同じ輪郭形状にする-作業で、ドレッシングはボンドから砥粒を目立てして砥粒が切れ刃として有効に作用できる状態にする」。
無気孔タイプはツルーイング後にドレッシングを行い、チップポケットの創成を必要とするが、有気孔タイプは、気孔がチップポケットの役割を果たすのでツルーイングだけで目立てが完了する。
また、電着ホイールでは砥粒層が一層であること、めっき厚によってチップポケットを有していることからドレッシングは行わない。だが、その一方で、表面粗さや形状精度の要求が高い場合には、ツルーイングを行う場合があると言う。
ツルーイング・ドレッシングの方法として主にビトボンドCBN砥石、在来砥石に使用されるダイヤモンド工具法、レジンボンド、メタルボンドダイヤ、CBN砥石に使用される一般砥石法、軟質金属法がある。
また、特別な機械を必要とするが、メタルボンドのツルーイング、ドレッシングの方法として放電法、電解法がある。