第二四半期決算は減収減益なるも、本体の不調に非ず-渡邊社長

株式会社立花エレテック

立花エレテックの平成29年3月期、第2四半期決算(連結)によると、売上高は760億3千2百万円(前期比4・3%減)、営業利益が22億5千万円(同13・1%減)、経常利益で22億2千5百万円(同18・8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億4千万円(同14・0%減)となった。

記者会見で渡邊武雄社長は「久しぶりの減収減益となり、不本意ではあるが、中身を分析すると、急激な円高による差損や中期経営計画推進のための50人近い人員増、国内外の子会社の減収などが大きく響いた結果であり、本体の営業が不調とは言えない」と語った。

下期について渡邊社長は「挽回できると判断」。「下方修正の必要なし」として、通期の売上高1670億円、営業利益55億円、経常利益56億円、親会社株主に帰属する当期純利益37億5千万円との業績予想に変更はなかった。

本紙に関連の深いFA事業では、売上高が398億7千万円(同0・6%増)、営業利益は16億3百万円(同17・0%減)。

 

FA機器分野はインバーター、表示器は堅調に推移する半面、プログラマブルコントローラー、ACサーボ、配電制御機器が弱含みに推移した。

また、産業機械分野は、レーザー加工機は伸長したものの、前期、ものづくり補助金関係で大幅に増加したワイヤカット放電加工機や工作機械は、反動により大幅に減少した。