オーエスジーがＡブランド中心に加工現場にトータルソリュ―ションを提供。微細・精密分野に求められる専用工具も。

オーエスジーは、Ａブランドを中心に、自動車や航空機、金型、ロボット関連などの加工現場へのトータルソリューションをはじめ、微細・精密加工が求められる半導体や電子部品分野等に向け最適化した専用工具、超硬合金やセラミックスなどの脆性材の加工コスト削減を可能にするＰＣＤ工具の新ブランドを紹介していく考えだ。
　Ａブランドでは注目２製品を紹介したい。
　まずは高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ「ＡＥ-ＣＰＲ４-Ｈ」。
　「刃数を全サイズ４枚刃にすることで効率を上げた。工具外径はφ０・２～φ４、コーナ半径はＲ０・０２～の設定で、全１７６アイテムをラインナップ。金型の高精度な仕上げ加工から微細精密加工まで幅広く対応する」。
　コーナＲ部は、高精度なＲ精度+－０・００５、シャンク部はｈ４公差。コーティングは高硬度鋼加工に最適化された「ＤＵＲＯＲＥＹ」を採用。高硬度鋼用としては、他にスクエア、ラジアス、ボールの各タイプをラインアップしている。
　Ａブランドで加工深さに応じた油穴付きの超硬ドリルと言えば「ＡＤＯ」。３Ｄ～５０Ｄをラインナップしている。特許取得済みのＲＧａｓｈをすべてのサイズに適用。切りくずを細かく分断し、圧倒的な加工の安定性を実現する。
　溝仕様は、低スラスト・安定トルクで長寿命を実現するウェーブ刃形を採用。さらに４０Ｄ・５０Ｄタイプは超深穴加工用に最適な溝ねじれ角２５度で、スムーズな切粉排出と工具剛性を両立させている。外周マージン部は全タイプダブルマージンを採用。表面処理には、ＥｇｉＡｓコーティングが施されている。
　脆性材向けＰＣＤ工具の新ブランドとして登場するのが「６Ｃ × ＯＳＧ」だ。
　セラミックス、超硬合金、石英ガラスといった硬脆材は、通常、ワイヤカットや電着工具、研削等を駆使するのが一般的だが、加工時間の長さが課題。「６Ｃ × ＯＳＧ」は、高能率で安定的な加工により時間短縮を実現し、大幅コストダウンに貢献していく。
　「アプリケーション提案の一環として、弊社専任スタッフが、お客様の加工に合わせた最適工具の選定から加工方法の提案まで幅広く提案、サポートさせて頂く」対応もありがたい。
　最後になるが、使用できなくなった工具の再利用として、再研磨・再コーティングにも取り組んでいる。グループ企業を通じて、一括受注が可能で、超硬・ハイスのソリッド工具からＰＣＤ工具、転造ダイス、特殊製作品まで幅広く対応している。

R Gash

A Brand

6C x OSG