笹原クリエイトツール社長訪問 「100%特殊工具対応、航空機やエネルギー関連向け難加工向け工具で高評価」

株式会社クリエイトツール

株式会社クリエイトツール

笹原社長

100%特殊工具対応で差別化する広島・府中を拠点とするクリエイトツール。今期から経営を主導している笹原社長を訪問し、その「素顔」に迫りながら、得意とする技術や分野などのヒアリングを行った。

 目指すは「工具製造のマイスター」だと言う。
 「工具の提案・作図・設計までできる営業スタッフと連携しつつ、プログラムの作成に着手し、加工に取り掛かる製造スタッフ・・・スキルの高さは、発注者からも、お墨付きを頂くレベルにある」。
 月産は1万本を超え1本、2本から大口の受注にも対応し、特に航空機やエネルギー分野で強みが活かされている。工具種では、エンドミルが凡そ半数と最も多く、ドリル、リーマと続く。
 クリエイトツールは1999年に創業し、2015年からはオーエスジーのグループ企業として、その歩みを進めてきた。
 「先進の工具研削盤を多数導入する一方、超硬素材は国内外から幅広く選択。ブランクの切断・成形も社内で一貫して行い、優位性を追求している。30人体制で2直を採り、夜間はローダーの活用を図っている」。
 通常納期は30日~35日だが、特急もフレキシブルに対応する。
 「先にも触れたが、過去から継続して取り組んでいる航空機やエネルギー関連の難加工向け工具の実績は多く、最近では半導体部品、医療、ロボットのバリ取り需要で実績が積み上がってきた」。
 笹原社長は、偶然ではあるが、クリエイトツールの創業と同じ、1999年にオーエスジーに入社。13年半に及ぶ西部での営業経験のほか、2014年から7年間は、加工技術グループで直接、顧客の現場をサポート。加工機への理解はもちろん、ホルダやツールプリセッターなど加工環境への理解も深めたと言う。
 「今後は、成長分野を見極めながら、得意とする小ロット、多様なユーザー層への対応でアドバンテージを発揮し 業容の拡大に努めていきたい」。