8月1日受注分から値上げを実施したケミック。駆け込み需要発生し、7月の受注は急伸。
蓼沼社長
「原材料の手当ては引き続き、厳しいものがある」との話だが「売り上げベースでは、4月~6月の括りで2021年比115%と、好調に推移している」と蓼沼社長は語る。
課題は山積しているものの、需要に陰りは見られないのが実態と言えようか。
終息が見えないウクライナ情勢、歯止めの効かない円安シフト・・・予断を許さない状況が継続する。
「8月1日受注分から値上げをお願いさせて頂いた。駆け込み需要も発生し、7月の受注は急伸した。元々は、円安要因が値上げへと向かわせた一大要因だったが、今では、原材料高騰の影響が大きい」ようだ。
今期初の値上げであり、しかも上げ幅は、過去最高と言う。
「利益を侵食する要因は原材料高騰に留まらず、エステルを含む各種製品や、最近ではペール缶とドラム缶まで再々値上がりしている。安定供給のためには、今後も、価格改定が避けられそうにない」状況を予測する。
ただ、売り上げ拡大には、新規顧客獲得も貢献している。
「社員には、日ごろから、常に昨日よりも今日を良くする。すなわち、変革を続けて行くようにと指示を出している。人間は基本的にしんどいことはやりたくないし、変わりたくないもの。少しずつだが、その変革にチャレンジしようとする社員も増えてきている。変革を起こそうとする社員にとっては、仕事のやり甲斐に繋がっていると思う」。
地道な努力は裏切られない。